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穂積 悔しかったけど「恩返しできた」

[ 2010年3月1日 06:00 ]

<パシュート女子決勝>笑顔の(左から)田畑、小平、高木、穂積

 【スピードスケート女子団体追い抜き】あとわずかに届かなかった。「正直、悔しかった」。レース後は悔しさに唇をかんだ穂積だが、首にメダルをかけると表情が和らいだ。「メダルの重みは4年間の重み。パシュートを築いてくれた先輩たちにメダルで恩返しできてよかった」。出番のなかった高木から手袋を借りて臨んだ決勝戦では、今大会3000メートルで6位、5000メートルで7位と長距離で入賞したスタミナを存分に発揮。一番苦しいラスト1・5周を含め6周中3周を先頭で引っ張り、メダルにつなげた。

 北海道・駒大苫小牧高時代は、カップラーメンの大食い大会で3分間に23個を平らげた胃袋の持ち主。一時は1メートル61で65キロまで体重が増えたが、これが逆に練習へのモチベーションとなり、今ではベストの57キロをキープしている。「個人種目では世界に届かなかったので、すべてを変えていかないといけない。次は表彰台を目指します」。切れ長の瞳は、早くも4年後のソチ五輪に向いていた。(宮下幸恵通信員)

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2010年3月1日のニュース