笹本に試練！右ひざ回復に遅れ

　昨年のレスリング世界選手権グレコローマン６０キロ級銀メダリストで、北京五輪代表の笹本睦（３０＝綜合警備保障）が、１７日に長野・菅平高原での強化合宿で行われた山登りをキャンセルした。先月に痛めた右ひざの状態が思わしくなく、調整に誤算が生じている。

　絞り出すような声が、苦境を表していた。「右ひざの内側じん帯を痛めてて、思ったより治りが悪い」。ブルガリア合宿で相手の投げ技をこらえた際に負傷。現在も「投げ技やタックルもできない」状態で、走ることもできないため、減量への影響も心配される。

　五輪の試合日は８月１２日。「過去のケガに比べれば、練習はできている。真剣に戦うのはこれが最後だし、後悔はしたくないからできることをやる」。誤審に泣いたアテネ五輪の雪辱を期す北京を前に、男子レスリングのエースが大きな試練を迎えた。

　≪池松“新婚効果”でメダル狙う≫フリー６６キロ級代表の池松が、今月４日に結婚したことを明らかにした。お相手は日体大時代の同級生で元長距離ランナーの由紀さん（２８）。アテネ五輪ではメダル候補と言われながら５位に終わっただけに「今回はどうしてもメダルを獲りたい気持ちがある。結婚して、いいところを見せたいですしね」と“新婚効果”を口にした。