海外ターフ事情

北米重賞競走 減らさざるを得ぬ現実

[ 2018年12月6日 05:30 ]

 北米における19年の重賞格付けが11月30日に発表されたが、チャーチルダウンズのG1スティーブンフォスターH(ダート9F)、サンタアニタのG1サンタマルガリータS(ダート9F)など、一挙に6競走がG1からG2に降格することになった。

 G2からG1へのアップグレードが3競走あるのをはじめ、昇格するレースもあるが、G3からリステッドにダウングレードされて重賞の格付けを失うレースが11もあるなど、全体的に辛口の査定になっており、重賞競走の数は18年の455から5つ減って450競走となることが明らかになった。その背景にあるのが、北米における施行競走数そのものの減少だ。ジョッキークラブの統計によると、08年には5万を超えていた年間施行競走数が、17年には3万7628競走まで減少。これに伴い、重賞競走の数も減らさざるを得ない状況に、北米重賞格付け委員会は追い込まれたわけだ。それにしても、馬産地ケンタッキーにおける古馬戦線のシーズン前半の総決算となっているスティーブンフォスターHや、創設以来80年以上の歴史を誇るサンタマルガリータSの降格には、関係者もファンも一抹の寂しさを覚えている。

(競馬評論家)

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