藤井正弘の血統トピック

良血そろう中 ワールドレーヴに穴の予感

[ 2016年11月3日 05:30 ]

 JRA・G1中休みの今週末のメインはアルゼンチン共和国杯。G1馬の参戦は復活を期すワンアンドオンリーのみだが、血統的にはG1級の豪華メンバーともいえる。

 シュヴァルグランはヴィクトリアマイル連覇のヴィルシーナの半弟にして最新の秋華賞馬ヴィブロスの半兄。同じハーツクライ産駒のレコンダイトは、半姉に10年のオークスでアパパネと1着を分け合ったサンテミリオンがいる。トレジャーマップはG1・6勝のゴールドシップの全弟で、同じくステイゴールド産駒のショウナンバッハは菊花賞、天皇賞・春を制したキタサンブラックの半兄。さらに今年の皐月賞馬ディーマジェスティの半兄ワールドレーヴと、実に5頭のG1馬のきょうだいが顔をそろえることになるのである。

 中でも京成杯(9着)以来、3年9カ月ぶりの重賞挑戦となるワールドレーヴに食指が動く。父ファンタスティックライトは00年ジャパンCでテイエムオペラオーとメイショウドトウの2ショットに鼻差まで迫り、01年にはBCターフなどG1・4勝を挙げて実質的な芝部門の世界チャンピオンとなった名馬。種牡馬としては失敗(国内供用5世代で重賞未勝利)に終わったこの父だが、母の父ブライアンズタイムとの組み合わせでは、穴の起爆剤として定評のあるリボー系グロースタークの4×5が生じる。52キロなら大駆けがあっていい。(サラブレッド血統センター)

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