藤井正弘の血統トピック

潜在能力王者級バトルプラン 産駒バリエーションに期待ゲレイロ

[ 2014年8月27日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 バトルプラン】2005年生まれ 鹿毛 米国産 父エンパイアメーカー、母フランダース(母の父シーキングザゴールド) 北米6戦4勝 主な勝ち鞍はニューオーリンズH 2歳産駒40頭。

 母が94年の米2歳女王という良血で、本格始動した5歳時に圧勝の連続で古馬トップクラスまで駆け上がった。G1初挑戦のスティーヴンフォスターHで2着入線後に故障が判明し、わずか6戦のキャリアで現役を退くこととなったが、この時に惜敗した相手のブレイムは、後にBCクラシックで女王ゼニヤッタの連勝を止める強豪。潜在能力はチャンピオン級だったと思われる。相前後して来日した父に需要をさらわれた感じだが、こちらの未知の魅力も捨て難い。自身が未経験だった芝コースで、2歳戦で早くも新馬勝ち馬(マイネルシュバリエ)を出したあたりに種牡馬としての懐の深さがうかがえる。

 【新種牡馬紹介 ローレルゲレイロ】2004年生まれ 青鹿毛 新冠産 父キングヘイロー、母ビッグテンビー(母の父テンビー) 中央・香港・UAEで31戦5勝 主な勝ち鞍はスプリンターズS、高松宮記念、阪急杯、東京新聞杯 2歳産駒21頭。

 春秋のスプリントG1完全制覇を果たした09年のJRA賞最優秀短距離馬。高松宮記念は父子2代制覇でもあり、父キングヘイローの特性をストレートに継承した最良の後継種牡馬といえる。恐らく父同様に、産駒のバリエーションも豊富だろう。芝短距離に限らず、上級馬が出る可能性を見込んでおきたい。(サラブレッド血統センター)

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