藤井正弘の血統トピック

“ディープ旋風”海外まで!!豪セールで最高1.4億円

[ 2020年1月16日 05:30 ]

 京都金杯のサウンドキアラに続き、先週はシンザン記念のサンクテュエール、フェアリーSのスマイルカナで東西の3歳重賞を独占と、年明けから猛烈なスタートダッシュを見せている種牡馬ディープインパクト。その勢いは国内の競馬場にとどまらず、海外の競走馬マーケットにも波及した。8日から14日までオーストラリアのゴールドコーストで行われたマジックミリオン社主催のイヤリング(1歳馬)セールにおいて、オーストラリア産のディープインパクト産駒が売却867頭の最高価格を記録したのである。

 2日目に190万豪ドル(約1億4410万円)で落札された上場番号385の牡馬で、豪G3ウィデンS勝ち馬である母のオネスティープリベールズの胎内で輸出されたいわゆる“持ち出し”馬。17年9月20日に種付けされ、翌年8月28日にアローフィールドスタッドで生まれた。ディープインパクトが南半球向けに供用されたのは18年秋が最後なので、南半球暦では現1歳が最後から2番目の世代ということになる。同セールに上場された唯一のディープインパクト産駒を巡り、激しい争奪戦が展開されたのは当然だろう。

 ちなみに同セールにはロードカナロアの持ち出し馬も2頭上場され、母ディメンティカタの牡馬(上場番号242)が65万豪ドル(約4930万円)、母グインネヴィアの牡馬(上場番号357)が62万5000豪ドル(約4740万円)と、どちらも平均落札価格の21万7986豪ドル(約1650万円)の約3倍の高値で取引されている。(サラブレッド血統センター)

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