藤井正弘の血統トピック

【ホープフルS】ハーツ産駒 2歳重賞年間5勝の新記録なるか

[ 2019年12月26日 05:30 ]

 事実上の2歳牡馬チャンピオン最終選考会となった今年のホープフルSは、有力馬の父にとってもそれぞれの種牡馬記録がかかる重要な一戦だ。

 獲得賞金6億1114万4000円で物理的に4年連続通算9回目の2歳リーディングが確定しているディープインパクトは、東京スポーツ杯2歳Sで驚異的なレコードを叩き出したコントレイルを筆頭にブルーミングスカイ、ラインベックの3頭出し。このレースの1着から3着の賞金合算は1億1600万円+付加賞で、“総取り”に成功すれば17年に記録した自己ベストの7億2818万4000円を更新する。

 新馬、アイビーSを連勝したワーケアの父ハーツクライは、ウーマンズハートの新潟2歳S、マイラプソディの京都2歳S、サリオスの朝日杯FS、サウジアラビアRCと、これまで産駒が本年のJRA2歳重賞を4勝している。これは90年ノーザンテースト、96年ブライアンズタイム、00年サンデーサイレンス、そして18年のディープインパクトとロードカナロアに並ぶ種牡馬単位の歴代最多。ワーケアが勝てば「年間5勝」の新記録樹立となり、同時に史上初めて同一世代から2歳G1勝ち牡馬を2頭送り出すことになる。 (サラブレッド血統センター)

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