藤井正弘の血統トピック

ニホンピロアワーズ、砂に加え芝にも対応

[ 2019年9月5日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介(16)コパノリチャード】2010年生まれ 黒鹿毛 日高産 父ダイワメジャー、母ヒガシリンクス(母の父トニービン)中央、地方で22戦6勝 主な勝ち鞍は高松宮記念、スワンS 2歳産駒10頭。

 ダイワメジャー産駒で今のところ唯一の非世代限定G1勝ち馬。4歳春の高松宮記念はスノードラゴンに3馬身差の圧勝だった。競走実績の割に初年度産駒の数は少ないが、早くも盛岡の重賞ビギナーズC勝ちのコパノキャリーが出ている。32頭の産駒を擁する第2世代でブレークがあるかも。

 【(17)ニホンピロアワーズ】2007年生まれ 青鹿毛 新ひだか産 父ホワイトマズル、母ニホンピロルピナス(母の父アドマイヤベガ)中央、地方で42戦13勝 主な勝ち鞍はジャパンCダート、東海S、平安S 2歳産駒12頭。

 2012年JRA賞最優秀ダートホース。同年に制したジャパンCダート(現チャンピオンズC)の勝ちタイム1分48秒8は、阪神1800メートルで開催された6回の中で最速だった。長命だった父も早世した母の父も基本的には芝血統。ダート専用種牡馬とは決めつけられないところがある。

 【(18)ワンダーアキュート】2006年生まれ 鹿毛 三石産 父カリズマティック、母ワンダーヘリテージ(母の父プレザントタップ)中央、地方で48戦13勝 主な勝ち鞍はJBCクラシック、帝王賞、かしわ記念 2歳産駒11頭。

 9歳時のかしわ記念でG1級競走制覇の国内最高齢記録を塗り替えた。生命力旺盛な雑草型のアメリカ血統。頑健な体質は産駒にも確実に伝わるだろう。(サラブレッド血統センター)

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