藤井正弘の血統トピック

【天皇賞・春】ディープ産駒 平成最後に初Vだ

[ 2019年4月25日 05:30 ]

 平成元年春の天皇賞を制したのはミルジョージ産駒のイナリワンだった。この父は常勝ノーザンテーストの牙城を崩し、同年のチャンピオンサイヤーにもなった大種牡馬だが、現在、直系サイヤーラインは絶滅している。それは孫世代のメジロライアンが平成10年の優勝馬メジロブライトを出したノーザンテーストも同じ。平成の30年間を競馬史的に定義するならば、空前絶後の血統イノベーションの時代だった。

 前記イナリワンのレコード勝ちの1週間後にケンタッキーダービーを制したのがサンデーサイレンス。翌年、電撃的に輸入された現役の北米チャンピオンホースによって、国産血統が劇的な進化を遂げたことは周知の通りで、今回も出走予定13頭のうち11頭までがサンデーサイレンス系である。

 サンデーサイレンス系の繁栄を令和の時代に引き継ぐであろうディープインパクトは、自身が平成18年に記録した大レコードを一昨年、全兄の産駒キタサンブラックに塗り替えられてしまった。平成最後の天皇賞を種牡馬としての初勝利で締めくくりたいところだろう。グローリーヴェイズは前出メジロライアンが祖母の父で、フィエールマンは母の父がイナリワンの連覇を阻止したスーパークリークの父ノーアテンションと同じグリーンダンサー後継。それぞれに象徴的な天皇賞血脈を内蔵するステイヤーだ。 (サラブレッド血統センター)

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