藤井正弘の血統トピック

【阪急杯】ダイアナ“現役最高齢サイヤー”タッグ連覇後押し

[ 2019年2月21日 05:30 ]

 公益財団法人・ジャパンスタッドブックインターナショナル(JAIRS)から2018年度の供用停止種牡馬が発表された。死亡、用途変更、輸出等の事由で昨年、供用を停止した種牡馬はタイキシャトル、サウスヴィグラス、ワイルドラッシュのG1サイヤー、先代賞金王のテイエムオペラオー、初代ジャパンダートダービー勝ち馬オリオンザサンクスなど22頭。09年の2歳王者ローズキングダムもケガのため供用5年で種牡馬引退となっている。

 そんな中、昨年度に種付け実績のあった最高齢の種牡馬3頭が今年も現役として供用される。24歳を迎えたキングヘイロー、グラスワンダー、フィガロ。内国産のスペシャルウィーク、セイウンスカイ、(外)のエルコンドルパサー、マイネルラヴといった大物が続出した「98年クラシック組」の生き残りである。12日のビッグレッドファーム種牡馬展示会に姿を見せたグラスワンダーは、とても種牡馬生活19年目の大ベテランとは思えないほどの若々しさだった。エルコンドルパサーは供用3年で早世してしまったが、世代単位で見れば生命力に関しても突出したハイレベル世代だったということなのだろう。

 阪急杯に出走予定のダイアナヘイローは父がキングヘイローで母の父がグラスワンダー。世紀をまたいだ父と母の父のライバル関係には、種牡馬生命の長さを競うというオプションが加わった。“現役最高齢サイヤー”が手を結んで6歳牝馬の連覇を後押しする。(サラブレッド血統センター)

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