藤井正弘の血統トピック

【チャンピオンズC】ソア大舞台でこその爆発力に期待

[ 2018年11月29日 05:30 ]

 マイルチャンピオンシップ南部杯のリマッチという見立てだった今回のチャンピオンズC。ゴールドドリームの回避によってシンボリクリスエスVSゴールドアリュールの種牡馬単位の団体戦もお流れになってしまった。こうなるとがぜん、優位に立ったのが2頭出しのシンボリクリスエス産駒ということになる。

 ただし、前身のジャパンCダート時代を含む過去18回で同じ種牡馬の産駒が1、2着を占めたことはない。これはさらに歴史の古いもう一方のJRAダートG1フェブラリーSも同様。ある意味で血統面での多様性が日本のダート競馬の特色ともいえるだろう。その点で注目されるのが“第2のシンボリクリスエス産駒”サンライズソアだ。

 2着に惜敗したジャパンダートダービー以来のG1級出走となった前走JBCクラシックでは、1番人気で厳しいマークを受けながら3着に踏ん張った。オープン特別でもポカがある半面、レースのレベルが上がるほど能力を発揮するタイプといえる。父シンボリクリスエス、母の父スペシャルウィークという配合で思い出すのは、4年前のジャパンCを圧勝したエピファネイア。G1舞台でこその爆発力には血統の裏づけがある。

 同じ父の3歳ルヴァンスレーヴとは初顔合わせで、思わぬ相乗効果を生む可能性がある。史上初の“ワンツー”まで見込んでおきたい。(サラブレッド血統センター)

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