藤井正弘の血統トピック

【エリザベス女王杯】カンタービレ“英クラシック配合”真価発揮

[ 2018年11月8日 05:30 ]

 NHKマイルCのケイアイノーテックが6番人気、ヴィクトリアマイルのジュールポレールが8番人気、ダービーのワグネリアンが5番人気、菊花賞のフィエールマンが7番人気、そしてJBCレディスクラシックのアンジュデジールが6番人気。今年のディープインパクト産駒によるG1・5勝は単勝配当平均1446円という穴馬券になっている。G1多頭数出しが常態化している不動のチャンピオンサイヤーは、それだけ伏兵の層も分厚いということだが、次世代サイヤーの加速度的な台頭がフェイクになっている面もある。ハービンジャーに押され気味の今週も軽視は禁物だ。

 秋華賞3着のカンタービレは今年の英2000ギニー馬サクソンウォリアーと母の父ガリレオも共通するディープインパクト産駒。結果的に3歳春がピークだったサクソンウォリアーとは異なり、この父の3歳牝馬は秋華賞でも2着から5着を占めたように、例年以上の成長力を見せている。さまざまな意味でディープインパクト産駒の取り扱いに余裕が出てきたことによって、従来とは成長曲線にも変化が生じたということだろう。

 14年ラキシスは3番人気、15年マリアライトは6番人気での戴冠。元々、ディープインパクト産駒の穴狙いが有効なレースでもある。“英クラシック配合”の真価発揮に期待してみよう。(サラブレッド血統センター)

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