藤井正弘の血統トピック

川崎記念、異色ジャンポケ産駒“ワンツー”も

[ 2018年1月31日 05:30 ]

 ダートグレード本年最初のビッグタイトル、第67回川崎記念が同競馬場ダート2100メートルで行われる。24日に発表されたロンジンワールドベストレースホースランキングに名を連ねたサウンドトゥルー(117ポンド)、アポロケンタッキー(116ポンド)、ケイティブレイブ(同)の“世界ランカー”3頭が出走してきたが、血統面から注目されるのはアウォーディーとディアドムス。ジャングルポケット産駒の2頭出しである。

 今年で16回目の種付けシーズンを迎えるジャングルポケットは菊花賞馬オウケンブルースリ、オークス馬トールポピーなど、国内外合わせて21頭の平地グレード級重賞勝ち馬を送り出した成功種牡馬だが、ダート重賞の勝ち馬は第7世代のアウォーディーと第9世代のディアドムスのみ。他には現3歳までの12世代でダートのオープン特別を勝った馬さえ出ていないのだから、この2頭がいかに異色の存在であるかが分かるだろう。見方を変えれば、ダート部門のジャングルポケット産駒は当たればG1級とも言えるわけだ。

 アウォーディーは当コースで行われた16年JBCクラシックの覇者で、ディアドムスは前走の報知オールスターCで2歳時の全日本2歳優駿以来、3年余ぶりに川崎凱旋を果たした。コース適性を武器に“ワンツー”まであるかもしれない。(サラブレッド血統センター)

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