藤井正弘の血統トピック

大物期待なら2400メートル路線のフラッシュ ポテンシャル秘める父系ユニヴァース

[ 2017年8月9日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 エイシンフラッシュ】2007年生まれ 黒鹿毛 千歳産 父キングズベスト、母ムーンレディ(母の父プラティニ)日本、香港、UAEで27戦6勝 主な勝ち鞍は日本ダービー、天皇賞・秋、毎日王冠 2歳産駒133頭。

 第77代日本ダービー馬。単勝3190円はグレード制導入以降の最高配当で、この時記録した上がり32秒7も史上最速。日本ダービー馬としては先例のなかった6歳時の重賞(毎日王冠)制覇を含め戦歴の字面以上に特別なダービー馬だった。同期で同じ父の英ダービー馬ワークフォースは供用4年で見限られたが、こちらは高速ターフでこその瞬発力を発揮した馬だけに同じ失敗を繰り返すことはないだろう。配合的にはサンデーサイレンス系牝馬との交配が主流で、大物を期待するならやはり2400メートル路線だ。

 【新種牡馬紹介 ロジユニヴァース】2006年生まれ 鹿毛 早来産 父ネオユニヴァース、母アコーティクス(母の父ケープクロス)中央で10戦5勝 主な勝ち鞍は日本ダービー、弥生賞 2歳産駒39頭。

 極悪馬場で行われた第76回日本ダービーを4馬身差で圧勝した。ネオユニヴァース後継は桜花賞馬を出したヴィクトワールピサを筆頭にアンライバルド、トーセンファントムと、すでに3頭が重賞サイヤーになっており、特異な遺伝力を備えた父系といえる。同期デビューとなった後輩ダービー馬2頭に比べて影が薄いが、種牡馬としてのポテンシャルは互角。父系3代のダービー制覇に挑む産駒も現れていい。(サラブレッド血統センター)

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