藤井正弘の血統トピック

【大井・JDD】大舞台でこそ血が騒ぐG1配合 サンライズソアがジンクス破る

[ 2017年7月12日 05:30 ]

 きょう12日、大井ダート2000メートルの国際G1コースで争われるジャパンダートダービーは3歳ダート部門の国内頂上決戦。JRA勢にベルモントSを目指した(出走取り消し)エピカリスの名がないのは残念だが迎え撃つ地元東京ダービーの1、2、3着馬を含め、上位きっ抗のハイレベルなメンバー構成となった。

 血統面からは同じ勝負服のサンライズソアとサンライズノヴァに注目している。前者はシンボリクリスエス産駒で後者はゴールドアリュール産駒。どちらの父も過去に優勝馬を出しているダートダービーサイヤーである。ちなみに的場文男騎乗の東京ダービー3着馬ブラウンレガートの父ディープスカイも昨年の優勝馬キョウエイギアの父。過去18回、全て異なる種牡馬の産駒が制してきたこのレースだが、今回は“2勝サイヤー不在”のジンクスが破られる潮時かもしれない。

 特に父シンボリクリスエス、母の父スペシャルウィークというサンライズソアの配合は、菊花賞とジャパンCに優勝したエピファネイアと共通。大舞台でこそ真価を発揮するG1配合といえる。今年は日本ダービー馬レイデオロの母の父として存在感を示したシンボリクリスエスだが、まだ父としても燃え尽きてはいない。9年前にあのスマートファルコンを置き去りにしたサクセスブロッケンの再現を期待だ。(サラブレッド血統センター)

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