藤井正弘の血統トピック

16年サイヤーランキング、2歳部門サウスヴィグラス大躍進

[ 2017年1月4日 05:30 ]

 2016年の各種サイヤーランキングが確定し、JBISウェブサイトにアップロードされた。

 総合リーディングは5年連続のディープインパクト。平地グレード競走37勝の日本記録を樹立し、産駒の総獲得賞金はキャリアハイの73億2503万4000円となった。これは年間獲得賞金のオールタイムランキング5位に相当する。サンデーサイレンスが05年に記録した92億7483万7000円の“世界記録”も視野に入ってきた。2位キングカメハメハも5年連続。ちなみに2位の累計回数5回はグレード制導入以降の“日本記録”であるブライアンズタイムの7回に次ぐもので、こちらの安定性も特筆しておくべきだろう。

 ディープインパクトは2年ぶりに2歳リーディングも奪還した。ただし、獲得賞金は2位だった前年より約1億円減の5億158万9000円。2位ダイワメジャーの失速に助けられた面もあった感じだ。このジャンルで目を引くのは自己最高位となる5位のサウスヴィグラス。年末の東京2歳優駿牝馬でワンツーを決めたピンクドッグウッドとアップトゥユーなど、6頭の地方重賞勝ち馬(NAR記録)を含む43頭の勝ち馬を量産した。

 ブルードメアサイヤー部門は10年連続のサンデーサイレンス。3年ぶりに80億円の大台を割った76億6088万8000円だったが、それでも2位フレンチデピュティには50億円近い大差で、まだまだ独裁が続きそうだ。(サラブレッド血統センター)

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