【スポニチ・ボート・クラブ ボート記者コラム柳川哲也】島川海輝 “あと3”へ「まだまだ頑張る」

[ 2024年8月13日 04:30 ]

今年3回の優勝を数える島川海輝

 前節の住之江は月またぎ開催(7月29日~8月4日)で、長い長い7日間のロングランシリーズだった。V候補と目されていた市橋卓士が3日目に痛恨のスリットオーバー。地元のエースとして期待されていた田中和也が5日目に公傷のため帰郷した。さらに平尾崇典、松下一也、長岡良也、吉田凌太朗ら実力者が準優で次々に脱落していく波乱のシリーズ。そんな中、予選トップ通過を決めたのが近況成長著しい島川海輝(21=山口)だった。

 「予選道中は得点率トップを守り切ることに集中できた」

 すると準優勝戦もインから危なげなく押し切ってファイナル1号艇をゲットした。迎えた優勝戦。内5艇がゼロ台という激しいスリット合戦。マイペースのイン戦に持ち込んでいた島川が慌てず騒がず先マイを決めてVゴールへ一直線だ。

 「緊張感のある一節でしたね。優勝戦の仕上がりは強烈でした。1周1をマーク回った瞬間にやったなって思いました。めちゃめちゃうれしかったです」

 これで1月下関、5月桐生に続く今年3度目のVを果たした。

 「今年は6Vを目標にやっているので、まだまだ頑張りたいですね」

 それにしても近況の充実ぶりは目を見張る。奮起する理由はいろいろあるだろうが、師匠の末永祐輝や、その上にいる白井英治の影響がやはり大きいようだ。

 「師匠にはデビューして2年半は外から勝つまで行けって言われてました。実際はまだまだですけど。この前、白井さんと電話で話して、早くA1に上がって来い!って言われました」

 確実に強くなっている。前期4.93しか残せなかった勝率も、今期は6.58(12日現在)と初のA1級も狙える位置にいる。A1に上がれば、憧れの白井と一緒にSGの舞台に立つ日もそう遠くはない。

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