【宝塚記念】雨を切り裂く菅原明 ブローザホーン大外一気で人馬G1初V「追ったら伸びる自信があった」

[ 2024年6月24日 05:28 ]

<京都11R・宝塚記念>大外から差し切りG1初勝利を挙げたブローザホーン(左手前)(撮影・亀井 直樹)
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 雨を切り裂く大外一気!中央競馬の上半期を締めくくるグランプリ「第65回宝塚記念」が23日、京都競馬場で行われ、天皇賞・春2着をステップに参戦した3番人気ブローザホーンが道中11番手から上がり3F最速タイの脚で差し切りV。デビュー6年目の菅原明良(23)はJRA・G1・23度目の騎乗でビッグタイトルを獲得した。開業5年目の吉岡辰弥師(48)もG1初制覇。昨年の有馬記念に続くグランプリ連覇を狙った1番人気ドウデュースは持ち前の末脚が不発。6着に敗れた。

 タフなコンディションの追い比べを制し、泥んこの勝負服で引き揚げてきた。全馬が横一線にズラリと広がった直線、ブローザホーンと菅原明のタッグが外ラチ沿いから突き抜けて、人馬ともにG1初制覇のゴールに飛び込んだ。菅原明はJRA・G1・23度目の騎乗。「物凄くうれしい。直線は“かわしてくれたら”と必死に追っていました。パドックや返し馬から(ファンの皆さんの)応援を感じられて、やる気になりましたね。いや、強かった。今年中にG1を勝ちたい気持ちが強かったし、オーナーや関係者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔がはじけた。

 五分のスタートを切り、道中11番手から。パートナーの末脚を信じて、焦らずに後方で脚を温存した。淀の名物“下り坂”に差しかかったところでスルスル加速。「ゲートを出てから馬と相談しようと。思ったより位置は後ろになったが4角を回った時も(手綱を)持てるぐらい余裕があり、追ったら伸びる自信があった」と振り返る。

 直線は迷わず大外を選んだ。重馬場に苦しむライバルを尻目に上がり3F34秒0と出走メンバー最速タイの脚で直線一気。2着ソールオリエンスに2馬身差をつけて、グランプリホースに輝いた。「とても持続力のある脚が魅力。スタミナと操縦性、素直なところも強みですね。まだまだ学ばないといけないことが多いので、この子と一緒に成長していきたい」と目を輝かせた。

 01年生まれ、デビュー6年目の23歳。G1で初めて存在感を示したのが22年NHKマイルCだ。18頭立ての最低人気カワキタレブリーで0秒1差3着と見せ場をつくった。「G1で初めて馬券圏内に入り、勝ちが見えたレースでした。今までのG1で一番、印象に残っている」。その悔しさを糧に、ようやく手にしたビッグタイトル。競馬学校の同期では団野(ファストフォースで23年高松宮記念V)に続くG1ジョッキーの仲間入りとなった。「宝塚記念を勝てば、いいアピールになると思っていたので勝てて良かった。もっともっと成績を出したい。G1で信頼されるジョッキーになりたい」。ひと皮むけた人馬の快進撃が、ここから始まる。

 ◆ブローザホーン 父エピファネイア 母オートクレール(母の父デュランダル)19年5月10日生まれ 牡5歳 栗東・吉岡厩舎所属 馬主・岡田牧雄氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績21戦7勝(重賞2勝目) 総獲得賞金4億8537万3000円 馬名の由来は「その角笛を吹け」。

 ◇菅原 明良(すがわら・あきら)2001年(平13)3月12日生まれ、千葉県出身の23歳。美浦・高木厩舎所属で19年3月にデビューし、4月20日の福島6Rタイキダイヤモンドで初勝利。JRA通算4020戦304勝、うち重賞10勝。JRA通算107勝の三浦堅治元騎手のおいにあたる。1メートル63、45キロ。血液型O。焼き肉が好きでニンジンが苦手。

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