【葵S】ウインマーベル スプリントに新星誕生!深山師はうれしい重賞初制覇

[ 2022年5月29日 05:00 ]

最後の直線で抜け出し葵Sを制した松山騎乗のウインマーベル(右)(撮影・椎名航)
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 3歳重賞の「第5回葵S」が28日、中京競馬場で行われた。メンバー唯一の3勝馬で1番人気に推されたウインマーベル(牡=深山)が中団から差し切り、重賞初制覇。管理する深山雅史師(45)もうれしい重賞初勝利となった。

 鞍上・松山の巧みなリードに導かれ、ウインマーベルが力強く抜け出す。最後は貫禄の違いを見せつけ、2着コムストックロードを2馬身半突き放した。松山は先週土曜の平安S(テーオーケインズ)に続く、2週連続重賞V。この日の中京競馬場は強風が吹き荒れ、直線は向かい風。キャリアの浅い3歳馬にはタフなコンディションだった。「力のある馬なので、とにかくスムーズなレースをしようと思った。風が強く、前に壁をつくりたかった。手応えはあったし、抜け出してからもしっかり伸びてくれた。強い競馬だった」と松山。ジャスティンロックで参戦するダービーへも弾みをつけた。

 管理する深山師は19年3月の開業から延べ7頭目の重賞挑戦で念願のタイトルを獲得。深山師は「まだ実感が湧いてこない。でもジョッキーがうまく乗ってくれました」と話した上で「(57キロで)1キロ重かったけど問題なかった。直線、抜け出してからが強かったですね」と満面の笑みを浮かべた。今後については「オーナーと相談します」と話すにとどめたが、スプリント路線に新たなヒーローが誕生した。

 ◆ウインマーベル 父アイルハヴアナザー 母コスモマーベラス(母の父フジキセキ)19年5月8日生まれ 牡3歳 美浦・深山厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町のコスモヴューファーム 戦績11戦4勝 総獲得賞金9420万3000円 馬名の由来は冠名+「驚くべきこと」

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2022年5月29日のニュース