【天皇賞・春】マイネルファンロン 高配使者へスムーズ加速、松岡「イメージはできている」

[ 2022年4月28日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るマイネルファンロン(撮影・郡司修)
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 【G1ドキュメント・美浦=27日】2強対決に異論を挟むつもりはない。ただ、仮に2強で決着しても、3着を当てるのは相当難しい。組み合わせによっては高配ゲットも可能。そう思う浜田の注目はマイネルファンロン。最終追いはWコース単走。序盤はやや行きたがる面も見せたが、コーナーで落ち着くとスムーズに加速。馬なりでラスト1F11秒5にまとめ悪くない動きだ。

 手塚師に感触を問うと「時計は少し速かったが、動きは良かった。体調はずっといいからね」と、状態には自信あり。一方で、好走か惨敗の極端なタイプ。レースに関しては、ストレートな感想を口にした。「精神的にタフなタイプではない。どう折り合うか。途中でリズムを崩したら、走るのを諦めてしまう。その点は調教では計れない」

 初めて走る3200メートルについても、師は「長いと思う」ときっぱり。ただ、こうも付け加えた。「フィエールマン(19、20年連覇)だって、今も(距離)適性があったとは思っていない。ウインマリリン(21年5着)も長かったけど頑張った。要は相手次第だと思う」。過去の天皇賞・春で好走した管理馬を引き合いに、白旗を揚げる気はない。

 手塚師の取材が終わったタイミングで、浜田は騎乗する松岡の姿を発見。鞍上も思いは同じ。「とにかく折り合い。それさえクリアすれば、脚力的には一発があっていい馬。イメージはできている」と力強い。松岡は09年、同じ勝負服で12番人気の伏兵マイネルキッツをVへと導き、波乱劇の主役を務めた。歴史は繰り返す。そんなフレーズが、浜田の頭をよぎった。

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2022年4月28日のニュース