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【金鯱賞】ジャックドール逃争心!楽々CWラスト11秒3 藤岡佑「しっかり走れるようになった」

[ 2022年3月10日 05:30 ]

藤岡佑介が騎乗し、併せ馬に先着したジャックドール(左)
Photo By 提供写真

 ヒーローイズカミング!!「第58回金鯱賞」(13日、中京)は伝説の一戦になる。主役は破竹の4連勝でここに挑むジャックドール(牡4=藤岡)だ。その天性のスピードと圧巻の競馬ぶりはかつて「音速の貴公子」と呼ばれたサイレンススズカをほうふつさせる。主戦・藤岡佑介(35)が騎乗した9日の最終追いは力強さと、さらなる成長を感じさせた。問答無用の逃げ切りで大阪杯の主役を確定させるか。

 22年JRAのキャッチコピーは「HERO IS COMING」。誰もがヒーローの誕生を心待ちにしている。閉塞感に満ちた時代に彗星(すいせい)のように出現したジャックドール。昨年秋から破竹の4連勝。オープン挑戦となった前走の白富士Sでは強豪相手に1分57秒4で駆け抜けた。

 この時計、昨年の天皇賞・秋(勝ち馬エフフォーリア)より0秒5も速いのだ。突如出現した希代の逃げ馬に、かつて音速の貴公子と呼ばれたサイレンススズカの姿を重ね合わせるファンは多い。その伝説の名馬が重賞3勝目を挙げ、初G1制覇(98年宝塚記念)への布石とした金鯱賞にジャックが挑む。

 藤岡佑が手綱を取った最終追いはCWコースでの併せ馬。僚馬スーパーホープ(4歳2勝クラス)を大きく先行させ、直線はこの内に併せて半馬身先着。異質にも思える手先の軽さは名馬特有のもの。ラストこそ追われたものの上がり重点で余裕残しにみえたが、6F80秒8~1F11秒3を平然と刻む。ここまで攻め込めたことも体質強化の表れ。藤岡佑は胸の高鳴りを抑えきれない。

 「今朝はいつも通り、しまいをしっかりやりました。以前はしまいをやるとダメージも残ったが今は負荷をかけても大丈夫。(昨年)春と比べても見違えるように良くなった。全身を使ってしっかり走れるようになった」

 昨年春はプリンシパルS(5着)にも挑戦した好素材だが、充電期間を経て素質が開花。一気にスターダムへの道を歩み始めた。鞍上は楽しみしかない表情。「メンバーは強いが、力を試すにはいい舞台。さらに楽しみが広がるようなレースを」と腕ぶす。

 陣営はG2どころか、すでに大阪杯(4月3日、阪神)を視野に入れる。ここで結果を出せば主役として乗り込むことになる。管理する藤岡師は大きな夢を手に入れた。

 「(中京の)馬場も回復してスピードを生かせる馬場ならこの馬にはいい。スピードがあって追ってしっかりしている。速い(持ち)時計もある。初めての重賞挑戦になるが、いい競馬をしてくれると思う」

 G1・5勝コントレイルを筆頭に名馬が続々とターフを去った。ファンは渇望する。次世代を担う新たなヒーローの誕生を。それがジャックドールだ。

 ▼98年金鯱賞VTR(5月30日、中京芝2000メートル) 4歳初戦のバレンタインSから中山記念、小倉大賞典と3連勝を飾ったサイレンススズカは単勝2.0倍の圧倒的1番人気。好スタートから一気にハナを奪うとスピードの違いですぐに5馬身差。3角手前ではその差が8~10馬身まで開いてしまう。直線は中継するカメラが大きく引く映像。間違いない圧勝劇をファンは大きな拍手で迎えた。2着ミッドナイトベットに1秒8差の大差勝ち。1分57秒8の驚異的なレコードで駆け抜けた。同馬は続く宝塚記念でG1初制覇を果たした。 

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