【阪神JF】ステルナティーア 切れ極上!兄ステルヴィオが果たせなかった世代頂点へ

[ 2021年12月6日 05:30 ]

強烈な切れ味を武器に2歳女王の座を狙うステルナティーア
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 師走の開催は2週目を迎え、今週は2歳女王決定戦「第73回阪神ジュベナイルフィリーズ」だ。既に重賞で好走しているメンバーに加え、新馬戦や1勝クラスを勝ち上がった勢力が入り乱れ、激戦必至の組み合わせ。サウジアラビアロイヤルC2着のステルナティーア(木村)が注目の一頭。G1を含む国内で計3重賞、さらに海の向こうでは日曜に香港国際競走が組まれ、JRAによる4鞍の馬券発売がある。

 極上の切れ味でG1獲りをもくろむのが良血ステルナティーア。全兄は3歳時にマイルCSを制したステルヴィオで、新潟のデビュー戦(1着)では上がり3F32秒7を繰り出して勝利した。武器の瞬発力で世代の頂点を目指す。

 前走のサウジアラビアRCは初戦とは違う展開。人気のコマンドラインとルメールのコンビが、本馬に適した瞬発力勝負に持ち込ませぬよう、積極的に前で運んだ。道中で脚を使わされたものの、しっかり2着に食い込むあたりが才能の証明。土田助手は「前走はよく頑張ったと思います。勝たれたのは牡馬ですからね。今回は牝馬同士。しっかり力を出せればという状態ではあります」と前を向いた。

 その言葉通り、1週前追いで順調な姿を披露。強い風雨でかなりの悪条件だったWコースで、インナリオ(3歳2勝クラス)に併入。4F54秒4~1F11秒9で駆け抜け、重馬場&馬なりだったことを考慮すれば、相当に強烈な伸びだった。同助手は「先行して後ろから来られたらしっかり反応していた。先週までは単走で気持ちが入りすぎないようにやって、今週と来週でしっかり気持ちを入れられれば態勢は整うと思います。最終追いはルメール騎手に確かめてもらいます」と納得の口ぶりだ。

 サウジアラビアRC2着から2歳G1に挑むのは同厩舎で管理されたステルヴィオと同じ軌跡。兄は次戦の朝日杯FSで2着に泣いた。優秀な妹が強烈な末脚で当時の悔しさごと吹き飛ばす。

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2021年12月6日のニュース