【エ女王杯】テルツェット G1初制覇へ、近親ラヴズオンリーユーに続く!

[ 2021年11月8日 05:30 ]

今年重賞2勝のテルツェットはG1初制覇を狙う
Photo By スポニチ

 今週のGIは最強女王決定戦「第46回エリザベス女王杯」が14日に阪神競馬場で行われる。注目は4月ダービー卿CT、前走・クイーンSで今年重賞2勝と勢いに乗るテルツェットだ。近親には7日の米国G1・BCフィリー&メアターフを制したラヴズオンリーユーがいる良血。女王杯と同じコーナー4回のクイーンSを制した勢いで、初の2200メートルも克服し、女王戴冠のビッグな夢が膨らむ。

 今年重賞2勝と充実一途のテルツェットがG1初制覇を懸けて、阪神に乗り込む。前走・クイーンS(函館)は鮮やかだった。マイルに5戦続けて挑んだ後、19年12月中山新馬戦以来、約1年8カ月ぶりの1800メートル参戦。直線262メートルと決して長くない小回り函館の直線で、後方から狙い澄ましたように差し切った。

 後方追走で結果を出せずに終わった今春のG1ヴィクトリアマイル(14着)から見事な反攻劇。和田正師は「ヴィクトリアマイルの時は、馬がいい精神状態ではなかった。函館はパドックからコースまで地下馬道がないのも良かったのでしょう。馬場入りした後も落ち着いていた。ジョッキー(ルメール)もうまく乗ってくれたし、コーナー4回の競馬で結果を出せたのも良かった」と収穫いっぱいの重賞2勝目だった。

 これまでの成績から再びマイル路線を歩むと思いきや、さらに2F延ばして2200メートルの女王杯に勇躍挑む。指揮官は「前走を見ても折り合い面は心配ないと思うので、2200メートルはこなしてくれると信じて挑みます。血統的にもラヴズオンリーユーの近親なので」と意欲を見せる。師の言葉通り、テルツェットの祖母ラヴズオンリーミーは、7日のBCフィリー&メアターフ(米デルマー芝2200メートル)を制したラヴズオンリーユーの母でもある。舞台は違えど、同じ2200メートル戦。世界最高峰のブリーダーズCを制した血の勢いが最大の武器になる。同師は「当日、テンションが上がらず挑めれば。期待しています」と国内女王の座を見据えていた。

続きを表示

2021年11月8日のニュース