【天皇賞・秋】サンレイポケット“勝利のルーティン”

[ 2021年10月27日 05:30 ]

洗い場でリラックスするサンレイポケット
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=26日】ふと考えた。自分自身の“ルーティン”って何やろう?全休明けの火曜朝、新谷は運動を終えたサンレイポケットを取材するべく高橋義厩舎へ自転車を走らせた。

 洗い場から出てきたタイミングで到着。馬房へ戻り、カイバが用意されると待ってましたと言わんばかりに夢中で食べ始めた。ここであることに気づいた。カイバを口にした後、必ず水を飲む。一定のリズムでこれを繰り返す。新谷は思わず西加助手に「いつもこの食べ方ですか?」と聞くと、同助手は「ルーティンですね。凜(りん)としていて、自分自身を持っています。どっしりとした性格だから、実戦にいってパドックでもイレ込むことがないですね」と特徴を伝えてくれた。

 秋初戦の毎日王冠は0秒4差の6着。直線で内から外へ切り替えて進路を確保すると、メンバー2位の上がり3F33秒5で見せ場をつくった。「取りたいスペースを勝ち馬(シュネルマイスター)に取られて、外へ回すロスがあった。最後はしっかり脚を使ったし、悲観する内容ではなかったと思います」と振り返った。今春、新潟大賞典で重賞初制覇を飾った2000メートルへの延長も後押し。「エンジンのかかりが遅いので、距離が延びるのはプラス。G1だとペースも違ってくるので、うまくかみ合えばいい競馬をしてくれると思っています」と期待を寄せた。頼もしい相棒と悲願のG1獲りへ着々と準備が進められている。記者の朝一番のルーティンはストップウオッチ片手に追い切りチェック。今日の最終追いが楽しみになった。

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2021年10月27日のニュース