【平和島・SGボートレースダービー】年男・浜野谷 モ~スパート!「何かあるかなとは思っている」

[ 2021年10月26日 05:30 ]

大一番を前にも気負わず、穏やかな表情の浜野谷
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 ボートレース平和島のSG「第68回ボートレースダービー」がきょう26日、開幕する。注目は浜野谷憲吾(47=東京)。言わずと知れた東都の顔。20代前半から現在まで常にトップレベルを維持してきた大エースだ。丑(うし)年の年男として迎えた今年7月、オーシャンCを優勝。14年ぶりにSGの壁を突破した。目下、賞金ランキング2位。6号艇で出走する初日12Rドリーム戦で同1位の峰竜太(36=佐賀)と激突する。

 浜野谷の21年ラストスパートが始まる。7月、芦屋オーシャンCで14年ぶりのSG制覇を決め、“浜野谷完全復活”を強烈に印象づけた。「やることはしっかりやってきた。いいエンジンを引ければ、いつかチャンスは来ると思っていた」。若々しい外見と同様、ボートへの情熱は全く衰えを見せない。技術面では常に進化を模索し、熟練の域に達した。「ここ数年はスタートが安定するようなプロペラ調整をしてきた。それがうまくいったと思う」。ここまでの平均STはコンマ13。トップレベルで十分に戦える数字をフライングなしでマークしている。持ち前のターンテクニックにスタート力が加わり“強さ”という幹はぐっと太くなった。他にも4月の大村ダイヤモンドC優勝、8月蒲郡SGメモリアル優出(4着)もあり、賞金ランキングは2位。グランプリの出場権獲得は確実。あとは上を目指すのみだ。

 「SGはあと2つあるし、トップを目指せる位置にいる。でも、先のことを考えていると目の前のレースがうまくいかないからね。まずはその日のスタートをしっかり決めることを意識している。その結果、1位で行けるのが理想」

 青写真が現実となる可能性は十分にある。今回のダービーとチャレンジC(11月23~28日、多摩川)の開催地はどちらも走り慣れた地元東京。実績は文句なしだ。今回の平和島では07年にクラシックを制覇。さらに優勝回数、1着回数ともに今節メンバー中トップの数字を残している。「コツを心得ているわけではないが、変に気負わず、ちょうどいい状態でレースができている」と自信を隠さない。

 今年の干支(えと)は丑。くしくも自身の年男イヤーに長年の沈黙を破った。「SGを勝てたからね。(干支を)今まで意識したことはなかったけど何かあるかなとは思っている」。終盤を迎えた賞金レース。浜野谷が猛牛のごとく駆け抜ける。 

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2021年10月26日のニュース