【多摩川・G1ウェイキーC】茅原カド一撃!8度目のG1制覇「100点満点」

[ 2021年10月3日 05:30 ]

ボートレース多摩川アンバサダーのえなこさんから優勝カップを受け取る茅原
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 多摩川のG1「ウェイキーカップ開設67周年記念」は2日、12Rで優勝戦が行われた。4号艇の茅原悠紀(34=岡山)がカド捲りを決めて快勝。今年2月の中国地区選手権に続く8回目のG1制覇を決めた。

 圧巻のレース内容だった。「とにかくお客さんに楽しんでもらいたかった。それが一番」。力を振り絞っての捲り勝ち。ボートレースの醍醐味(だいごみ)をぎゅうぎゅうに詰め込んだ内容だった。

 エース機格のエンジンを味方にシリーズリーダーを務める毒島に対しシリーズ3度目の挑戦だった。1戦目は2日目のドリーム戦、2戦目は準優。2走共に差しが入りかけたが、ターン出口で出足の差を見せつけられた。2度バックで突き放された茅原が最後に選択したのは「簡単じゃないけれど一番簡単な勝ち方」と言うスタート一撃だった。

 「このエンジンは出足を求めたら駄目。ベースは出来上がっていたので早かったですよ」。出足で勝てないことはハッキリと分かった。ないものを求めるのではなく伸び型エンジンの特長を最大限に生かした。

 そして肝心なスタート。タイミングこそスロー3艇が早かったが、カドから全速で通過した茅原のダッシュの乗りが勝った。「100点満点」。最後に納得のレースで締めくくった。

 優勝賞金1000万円を獲得し賞金ランキング39位から23位に上昇。この後は地元児島の周年、そして平和島ダービーが待っている。今後の抱負をクレーンゲームに例え「モチベーションは上がっています。チャレンジカップまでチャンスは2回。でっかいのを獲りたい」。21年、追い込みをかける茅原から目が離せない。

 ◆次走 優勝した茅原悠紀、毒島誠、渡辺和将、松尾拓、柳生泰二、池田浩二はそろって9日からの児島G1児島キングカップに出場し、松井繁、前本泰和、浜野谷憲吾、桐生順平、篠崎仁志、井上忠政らと対決する。

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2021年10月3日のニュース