【セントウルS】鮫島駿の夏 王者で締める 伏兵シャインガーネット距離短縮で「決め手生かす」

[ 2021年9月10日 05:30 ]

鮫島駿が騎乗するシャインガーネット
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 暑い夏を戦い抜いたサマージョッキーズシリーズは今週、決着を迎える。現在26ポイントで首位を走る鮫島克駿(24=栗東・浅見)がこのまま押し切るか。「第35回セントウルS」は伏兵シャインガーネットとのコンビだが手応えありだ。

 夏の絵日記にもう一つ鮮やかな彩りを加えることができるか。鮫島駿はサマージョッキーズシリーズでトップをひた走る。先週は小倉の年間リーディングを獲得。セントウルSはシャインガーネットとのコンビ。大事な一戦が待っている。

 「この夏は重賞で悔しい思いをしたレースもありました。それでも最後を残してトップにいますからね。ポイントを加算して、優勝したいです」

 シャインガーネットは2走前の名鉄杯で一度、手綱を取っている。この時は初ダートで8着だった。「返し馬ではダートをこなせるかなと思ったんですが…。折り合いが難しいタイプなので、距離短縮はプラス。持っている決め手を生かすレースになると思います」とイメージを膨らませた。前走の京王杯スプリングCは6着ながら、上がり2位の32秒7の脚を使った。直線の長い中京なら、持ち味は存分に生きる。

 父の鮫島克也は佐賀競馬のジョッキー。1日のサマーチャンピオンはJRAの騎手からコロナ陽性者が出た影響で、急きょの代打を完璧に務めてV。「カッコ良かったです。僕も“いつかは父のように”と思ってジョッキーになりました。こういう時にチャンスが回ってくるのも実績の証だと思うし、そのチャンスで決められるジョッキーになりたい」と語った。

 先週は松山との争いをギリギリで制し、年間の小倉王者に輝いた。サマージョッキーズシリーズも2位の川田とわずか1ポイント差。父にならって、今週もここぞの勝負強さを見せつけたい。

 「今週も獲ることができたら、いい夏を締めくくれると思います。そういう夏にしたいですね。今回は前に行くタイプも多い。流れが速くなれば、はまってもいい脚は持っています」

 夏の終わりであるのと同時に、この秋に弾みをつけたい開幕週。全力パワーで夏の王者へ駆け上がる。

 ◇鮫島 克駿(さめしま・かつま)1996年(平8)10月18日生まれ、佐賀県出身の24歳。父は佐賀競馬に所属している鮫島克也。10歳上の兄にJRA騎手の鮫島良太がいる。栗東・浅見厩舎所属。デビューした15年は39勝をマークしてJRA賞最多勝利新人騎手に輝いた。今年50勝で全国リーディング11位。JRA通算257勝、うち重賞3勝。

 ▽サマージョッキーズシリーズ 07年に創設。サマー2000・マイル・スプリントの各シリーズ対象競走(15鞍)に騎乗した騎手に対し、着順に応じて点数を与え、1勝以上した騎手の中から合計得点が最上位の騎手をシリーズチャンピオンとして100万円の褒賞金と賞品(30万円分)が交付される。最上位の騎手が複数いる場合は同点優勝。

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