【新潟新馬戦】ルージュスティリア“金”狙える大器!福永×藤原英師の黄金タッグで出陣

[ 2021年7月30日 05:30 ]

併せ馬で追い切るルージュスティリア
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 盛夏8月。今年ダービーを制した藤原英厩舎から2歳牝馬の真打ちが登場する。今週、新潟デビュー(日曜5R)のディープインパクト産駒ルージュスティリアは稽古をつけた福永が絶賛。金メダル級の期待を寄せる好素材だ。目指すは来年の牝馬クラシック。スケールの大きな走りで夏の新潟を盛り上げる。

 「オリンピック大好き、最高。3画面ほしいぐらい」と熱く話す福永。観戦に没頭の日々だという。五輪に絡めて表現するなら新潟日曜5R(芝1800メートル)で手綱を取るディープインパクト産駒の牝馬には代表入りどころか金メダル級(G1制覇)の手応えを感じている。今夏、一番の収穫かもしれない。

 普段から福永は、こと新馬のコメントには極めて辛口。盛らない、遠慮がない。しかし、ルージュスティリア(牝=藤原英、父ディープインパクト)に関しては“前のめり”だ。

 「いいところは能力の高さ。スケール感がある。まだギリギリにつくってはいないが初戦としてはちょうどいい。動けると思う。直線が長いコースも合う」

 早い時期から丹念に乗り込まれた調教過程が期待の大きさを物語る。福永は今週で実に5週連続の追い切り騎乗となった。水曜の最終追いはCWコースを馬なりで流し、5F65秒8~1F12秒1で軽快に動いたが圧巻は1週前の坂路。併走で追走する形から意識的に仕掛け、4F53秒9~1F11秒8の切れ味で半馬身先着。まだ緩く、途上感がある中で見せた瞬発力。明らかに一流馬のものだ。

 「新潟は追い込みが決まらないから、ある程度の位置につけないと。でも小倉ほど前が止まらないこともないし、開催も2週目ならちょうど良くなると思う」

 好位付けをイメージするあたり、気性に裏付けされた操縦性の高さを認識済みのようだ。牡牝の違いこそあるが同じ藤原英厩舎のディープインパクト産駒で適性と将来性を見込んだシャフリヤールは見事、今年のダービー馬に輝いた。福永の見立てに間違いはない。約658メートルある新潟外回りの直線は未来につながる滑走路。飛躍への第一歩を踏み出す。

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2021年7月30日のニュース