大竹師、2カ月調教停止 昨秋管理馬から禁止薬物、全頭手塚厩舎へ

[ 2021年6月24日 05:30 ]

大竹正博調教師(撮影・郡司 修)
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 昨年11月7日の東京4Rで1着(のちに失格)となったソーヴァリアントから採取された検体から禁止薬物「カフェイン」が検出された事案に関して、JRAは23日に裁定委員会を開き、同馬を管理する大竹正博師(51)に対し、24日から8月23日まで2カ月の調教停止処分を決定した。

 審判担当のJRA福田正二理事は「ソーヴァリアント事案につきましては、原因を解明すべく、警視庁に捜査を依頼するとともに、必要な調査を尽くしてまいりましたが、残念ながら現在までに原因の解明までは至りませんでした。警察による捜査は継続されるとお聞きしていますが、これまでの経過を踏まえ、本日、管理調教師に対し必要な処分を行いました」と説明。「お客さまならびに関係者の皆さまには、ご心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりおわび申し上げます。今後は再発防止に万全を尽くし、競馬の公正確保に努めてまいります」とした。JRAによれば、禁止薬物検出による調教停止処分は平成以降3例目(89年センターアビー=田所稔師、93年ファーストサクセス=北橋修二師)で、前例にならい調教停止期間が決定された。

 なお、大竹師が管理する18年の有馬記念勝ち馬ブラストワンピースなど全58頭は24日付で手塚厩舎に転厩する。ソーヴァリアントは既に出走停止処分(昨年11月8日~同16日まで)の期間を終えており、以降も通常通りに出走が可能。

 ▼禁止薬物 競馬施行規程第132条に規定された薬物。馬の競走能力を一時的に高め、または減ずる薬品または薬剤を指し、これを投与され、その影響下にある馬は出馬投票できない。公正確保のため、レース後、1~3着までの馬と裁決委員が指定した馬については禁止薬物の検査のための理化学検査を受けなければならない。この理化学検査は公益財団法人競走馬理化学研究所が担当している。 

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2021年6月24日のニュース