【皐月賞】(14)アサマノイタズラ 嶋田うれしいG1初騎乗!11年目でついに千載一遇の大チャンス

[ 2021年4月16日 05:30 ]

美浦トレセンで軽めの調整を行った嶋田騎乗のアサマノイタズラ(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 デビュー11年目の嶋田純次(28)がうれしいG1初騎乗を果たす。自ら騎乗したアサマノイタズラでスプリングS2着に入り、皐月賞の出走権をもぎ取った。「重賞も勝ってないし(通算)100勝もしていないのに乗せてもらえるのは幸せ。いい結果を出して、先生(手塚師)とオーナーに恩返ししたい」と瞳を輝かせた。

 手塚師は「前走は勝てなかったが内容は良かった。(2走前の)水仙賞のような競馬は勘弁してほしい。何回も乗ってるんだから考えて乗るだろう。気後れせずに乗ってほしい」とエール。水仙賞は1番人気に推されたが馬群に包まれ脚を余して4着。「乗り替わり」の声も上がったが、師がオーナーに頼み込みコンビ継続でスプリングSに挑んだ。

 デビューした11年には新人最多の18勝。13年にはキャリアハイの21勝。順調に勝ち星を重ねた。だが落馬によるケガや減量による恩恵がなくなったことで、ここ数年は騎乗数が減少。昨年は5勝、今年もここまで1勝にとどまっている。「正直G1に乗ることなんてあるのかな?と思った時期がありました」と苦悩の日々を振り返った。

 そんな28歳に訪れた千載一遇のチャンス。嶋田は4年前にがんで他界した父・康一さん(享年49)の墓前にG1勝利の報告をするつもりでいる。「中学時代サッカー少年だった僕に、騎手という仕事があるのを教えてくれたのが父でした」。多くの関係者の後押しで立つことになるひのき舞台。嶋田の入魂の騎乗に注目だ。 

 《好枠ゲット》アサマノイタズラは14番をゲット。90年以降で最多4勝(12年ゴールドシップなど)をマークする好枠だ。矢嶋助手は「天気が下り坂みたいで馬場が悪くなるだろうし、外枠の方がいいところを取れると思います。ゲートの不安もないので、自信を持って乗ってもらえれば」と鞍上・嶋田に託した。

 《馬名は上毛かるたの「あ」が由来》馬名の「アサマノイタズラ」とは上毛かるたの「あ」、「浅間のいたずら鬼の押し出し」から。上毛かるたとは戦後の混乱期、子供たちに群馬県の素晴らしさを再認識してもらいたいと地元の有名人物、地理、名物をかるたにして1947年(昭22)に発売したもの。大会も行われ、子供たちはこぞって暗記に励む。「浅間のいたずら鬼の押し出し」は浅間山のいたずら(噴火)によって溶岩が広がる「鬼押し出し(園)」ができたという名勝の説明。星野壽市オーナーが群馬県人であり、所有馬ココロノトウダイ(心の灯台 内村鑑三)、ヘイワノツカイ(平和の使徒=つかい=新島襄)、ライトカラカゼ(雷と空風 義理人情)も上毛かるたが由来。

続きを表示

「2021 宝塚記念」特集記事

「マーメイドS」特集記事

2021年4月16日のニュース