【高松宮記念】初千二で決める!ダノンファンタジー“ディープの夢”産駒芝G1コンプリートに挑む

[ 2021年3月22日 05:30 ]

<高松宮記念>ディープ産駒芝G1最後の1冠を狙うダノンファンタジー
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 いよいよ春のG1シリーズが開幕する。今週は春のスプリント王決定戦「第51回高松宮記念」(28日、中京)。歴史的サイヤーのディープインパクトが大記録に挑む。産駒は現在行われている芝G1・22レース中21レースを制覇。唯一未勝利なのが高松宮記念だ。18年2歳女王のダノンファンタジー(牝5=中内田)が父の大偉業を成し遂げるか。

 昨年のスプリンターズSをグランアレグリアが勝ち、ディープインパクト産駒はスプリントG1を初制覇するとともにコンプリートにリーチ。さあ一発回答。重責を担う産駒3頭のエース格がダノンファンタジーだ。前哨戦の阪急杯は差し届かずの5着だが、敗因は出遅れと明白。片山助手は再発防止に万全を期していることをアピールする。

 「前走はゲートで座り込むような姿勢になってしまいました。ただ、元々スタートの遅い馬ではないですよ。前走はタイミングの問題だと思いますが、この中間はゲートに入れて(駐立を)練習しました」

 スタートさえ五分なら、巻き返しは必至だ。今回は初の1200メートルとなるが、3歳時のローズSが1分44秒4のレコード勝ち。前々走の阪神Cもレコードに0秒4差まで迫る1分19秒7の好時計で制した。歴戦のスプリンターに交じっても、互角以上に戦えるスピードを秘めている。

 「初の1200メートルがG1ということで、スペシャリストが相手になりますが、1400メートルの阪神Cであれだけ強い勝ち方ができていますからね。スピード負けはしないと思いますよ」

 ディープの父で、日本競馬史を塗り替えたサンデーサイレンスですら、産駒が出走した芝G1・20レース中、NHKマイルCだけは手にすることができず、完全制覇の夢を絶たれた。残された産駒数を考えると、ディープに残されたチャンスもそう多くない。“頼むぞファンタジー”。天国の父も全力で応援している。

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