【川崎・全日本選抜】郡司 地元G1初V!競輪祭に続きG1連覇 南関勢ワンツー「最高の結果」

[ 2021年2月24日 05:30 ]

地元G1を制し優勝トロフィーを手に笑顔を見せる郡司
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 今年最初のG1「第36回全日本選抜」が23日、川崎競輪場で行われ、川崎がホームバンクの郡司浩平(30=神奈川・99期)がうれしい地元G1Vを決めた。郡司のG1優勝は昨年の競輪祭以来で通算2度目。昨年のGPウイナー・和田健太郎が2着で南関勢のワンツーとなった。 

 地元のエース・郡司がホームバンクのG1制覇と同時に昨年11月の小倉競輪祭に続くG1連覇を飾った。

 「(川崎全日本選抜の)開催が決まった時から、ここを目指してやってきた」。65年5月のオールスター競輪以来、55年ぶりに川崎競輪場で開催された特別競輪。川崎駅などに告知された川崎全日本選抜競輪のポスターの主役はもちろん郡司。“獲りたい”思いは誰よりも強かった。

 19日の前検日。「やるべきことはやってきた」と語る郡司の表情は緊張感とともに自信も感じられた。

 初戦と2日目は“南関ライン”の仲間になった深谷の番手戦。「深谷さんの凄さを改めて感じました」と深谷の強さを肌で感じた。22日の準決勝は郡司本来の自力戦。捲りで2着ながらも自分の状態に不安がないことを確かめた。

 決勝戦は前が今シリーズ3度目の連係となる深谷、そして3番手はグランプリレーサーの和田。“静岡―神奈川―千葉”の南関3人が結束したラインは現在の「南関最強ライン」だった。

 レースは深谷が残り2周から仕掛けて一列棒状で最終周へ。番手の郡司は「平原さんがアッという間に横に来たので少し焦ったが、何とか乗り切った」と真っ先にゴール線を駆け抜けた。「この優勝は自分だけの力でないし、深谷さんと和田さんのおかげ」と深谷と和田に何度も感謝した。

 「優勝という最高の結果で終えられて良かった。今後も精進して一戦一戦に集中する。そして南関ラインから一人でも多くグランプリ(静岡競輪場=12月30日)に出場できるように頑張っていきたい」。

 21年初のG1は心技体の充実期を迎える郡司の地元制覇で幕を開けた。

 ◆郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、横浜市出身の30歳。横浜商高卒。11年1月プロデビュー。通算成績は773戦261勝。通算取得賞金は4億2270万円。主な優勝は第62回競輪祭(20年)、第36回全日本選抜競輪(21年)。1メートル67、80キロ。血液型A。師匠は父親の盛夫さん(50期=引退)。

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