【フェブラリーS】G1男ミルコでヘリオス一発あるぞ

[ 2021年2月19日 05:30 ]

厩舎周りで運動を行うヘリオス(撮影・亀井 直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=18日】氷点下3度まで冷え込んだ栗東。前日のような雪は降らなかったが、風は強かった。寺下が調教スタンドで寒さをしのいでいると、寺島師がやって来た。フェブラリーSに送り込むヘリオスは注目している1頭。さっそく感触を聞いた。

 「前走(根岸S8着)は消化不良。4コーナーをいい手応えで回ってきたけど、直線で前が詰まった。その分、脚はたまって伸びてきてくれたんだけどね」

 根岸Sは直線に入って“突き抜けるような”手応え。その瞬間、△の印にしたのを後悔したぐらいだった。だが、なかなか進路が開かない。最内のスペースを確保できたのは残り200メートルを過ぎてからだった。スムーズに追えていたら…。レース後、次のレースでは重い印を打とうと決めた。

 デビュー当初は芝の中距離戦を使われていたが、寺島厩舎に転厩したのがターニングポイントになった。転厩2戦目からダートの短距離路線へシフトチェンジ。そこから4勝を挙げ、2走前の霜月Sでオープン特別も制した。「2走前は強気な競馬で押し切ってくれたし、距離はマイルでもいいかなと思った。ミルコ(デムーロ)が乗ってくれるし、スムーズなレースをしてくれたら」と意気込む。

 新コンビの鞍上は15年以降、JRAのダートG1・4勝。フェブラリーSは16、17年に連覇した。人気はないが、一発に期待したい。取材を終え、「ありがとうございました」と立ち去ろうとすると、師から「ミスマンマミーア(ダイヤモンドS出走)は聞かなくていいの?」と逆質問。「状態もいいし楽しみ」と好感触だ。東京の土日メインは寺島厩舎の2頭に注目しよう。

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2021年2月19日のニュース