【東京新聞杯】ヴァンドギャルド、熟成効果で軽快!藤原英師「気性的にもリフレッシュしている方がいい」

[ 2021年2月4日 05:30 ]

岩田望来が騎乗し、芝コースでシャープな脚捌きを見せたヴァンドギャルド。
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 「第71回東京新聞杯」(同、東京)組ではヴァンドギャルド(牡5=藤原英)が迫力満点の走りを見せた。

 昨年のこのレースは2番人気で6着。雪辱に燃えるヴァンドギャルドは岩田望(レースは福永)を背に芝コースへ。向正面からスタートし、ゆったり流した。首をグッと下げ、闘志をため込む。直線に入っても鞍上の手綱はしっかり抑えたまま。ラストだけサッと伸ばすと軽やかなフットワークで駆け抜け1F11秒9でフィニッシュした。見届けた藤原英師も満足げだ。「ここを目標に仕上がった。富士S(1着=前々走)の時は休み明けの感じが残っていたが、それでも結果が出た。気性的にもリフレッシュしている方がいいのかもしれない」

 全5勝中、3勝は新馬戦と休み明けの2戦で挙げたもの。前向きな気性から間隔を空けた方が力を発揮できる。昨秋のマイルCS(6着)の後は宮城・山元トレセンに放牧。2カ月間以上の間隔を取り、フレッシュな状態で出陣だ。

 指揮官は1年前のこの一戦を振り返った。ゲートで出遅れ。直線でも外に持ち出すロスがあった。「精神的に不安定な面が出た。だいぶ落ち着きも出てきたし、乗り慣れているジョッキーを乗せるからな」。そう、今回の切り札はコンビ復活の福永だ。ヴァンドに乗って4戦3勝。昨秋には同じ舞台の富士Sも快勝。福永は「難しい血統だがG2を勝っているからね。スタートだけ」とゲートに全集中の構えだ。

 福永は今年の重賞、すでに2勝を挙げ、6着以下なし。藤原英師とは現役最多の重賞11勝を挙げており、鉄壁のコンビだ。さらに、先週日曜の東京芝は5競走全てディープインパクト産駒が勝っている。Vの下準備は整った。指揮官は「今回が勝負やな」。馬名の由来は「長期熟成しておいしくなるワイン」。5歳になったヴァンドギャルドの芳醇(ほうじゅん)な走りを楽しみたい。

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2021年2月4日のニュース