【京都金杯】トリプルエース“イケイケ”加速 ラスト2F12秒6→12秒5

[ 2021年1月3日 05:30 ]

団野を背に坂路を駆け上がるトリプルエース(撮影・亀井 直樹)
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 21年の中央競馬開幕を飾る東西金杯(5日)は明け4歳世代に注目だ!中京開催の「第59回スポニチ賞京都金杯」のトリプルエース(牡4=斉藤崇)は2日、栗東坂路を機敏に駆けた。牡牝の無敗3冠馬が生まれた“最強世代”が今年の競馬界を席巻する。 京都金杯

 目下の勢いで一気に重賞タイトルを射止めてしまうか。トリプルエースは2勝クラス、3勝クラスと連勝中。管理する斉藤崇厩舎はクロノジェネシスで有馬記念を制したばかり。イケイケで縁起重賞を狙う。

 新コンビを組む団野を背に坂路で単走。最初の2Fを15秒8→14秒4とゆっくり入り、後半の2Fでグインと加速する。ラスト2Fは12秒6→12秒5でフィニッシュ。リズミカルに首を使って、機敏なフットワークで駆け上がってきた。鞍上は手応えをにじませる。

 「全体時計(4F55秒3)は遅くなりましたけど、しまい1Fは動けていたし良かったと思います。いいキャンターをしますし、競馬を見ていても乗りやすそう。2歳のころと比べると成長していると思います。精神的にゆとりが出てきていますね」

 初騎乗ながらずっと見てきた自厩舎の馬だから“縦の比較”もできる。鞍上は2年目の昨年JRA62勝。1年目の26勝から大きく勝利数を伸ばした。「昨年より勝ちたいですし、今年は重賞も獲りたい」と意気込む。前走の勝ちタイムは1分32秒6。持ち時計を1秒8も更新した。高速決着に対応できたのも大きな収穫だ。斉藤崇師も前走を「いい勝ち方でした」として言葉を継ぐ。

 「前走は(20キロ増と)体も増えていましたし、いい時計で走ってくれました。間隔は空いてないですけど、疲れはないです。ここまで順調にきています。3歳限定とはいえ、重賞でもやれていた馬。もともと能力を感じていましたし、ここでもやれないかと思っています」

 458キロでデビューして前走が506キロと実に50キロ近くも馬体重を増やしている。目に見えて描く成長曲線、充実の明け4歳。若武者を背に、強豪に立ち向かう。

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2021年1月3日のニュース