【阪神JF】ウインアグライア&アオイゴールド それぞれの闘志

[ 2020年12月10日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るウインアグライア(撮影・郡司 修)
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 【G1ドキュメント・美浦=9日】午前7時の馬場開場直後。小田は坂路モニターの前に陣取ってユーバーレーベンを待っていると、その間にお目当ての和田雄厩舎2頭は追い切りを終えていた。見逃した…。2頭は別メニュー。ウインアグライアはWコースで5F66秒8~1F13秒1(強め)でジャッジ(3歳2勝クラス)に3馬身先着。アオイゴールドはポリトラックで5F63秒8~1F12秒3(馬なり)でアニマルダンジ(2歳未勝利)に1馬身先着。後輩の高木に聞くと「2頭ともいい感じでしたよ」と返ってきた。和田雄師が引き揚げてきた。「2頭とも先週しっかりやっているので今週は自分のペースを守って走らせました」

 2勝馬のアグライアはゴールドを7馬身後ろから追いかけた2日の1週前追いが上々だった。同師は「今日は気分よく行かせる内容。オンとオフの切り替えができるのがいいところ。輸送慣れしている馬なので」と初の阪神遠征でも前向きだ。6月の東京新馬戦。良血ブエナベントゥーラを退けた切れが印象的だった。

 アオイゴールドも抽選待ちとはいえ侮れない。福島で新馬V後、札幌2歳S(4着)から京都の紫菊賞(5着)と遠征が続き、小田は生で競馬を見たことがなかった。だが、東京で初めて見た赤松賞(3着)が粘り強い伸び。そこで勝った超良血アカイトリノムスメ(父ディープインパクト、母アパパネ)が阪神JFに出れば重い印が並んだのは間違いない。札幌2歳Sでソダシと2馬身半差の実績からも好勝負になる。

 指揮官も「紫菊賞の時は先頭に立ってフワフワしたのも影響した。マイルでこのメンバーならペースも速くなるし、早く先頭に立つ競馬にはならないでしょう」と手応え。10日午後の抽選結果が待ち遠しい。

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2020年12月10日のニュース