【若松・BBCトーナメント】寺田 イン押し切りV!2代目王者に輝く「今までで一番うれしい」

[ 2020年12月7日 05:30 ]

BBCチャンピオンベルトを肩にしガッツポーズをする寺田祥(撮影・中村 達也)
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 ボートレース若松・プレミアムG1「第2回ボートレースバトルチャンピオントーナメント」(優勝賞金1100万円)は6日、第12Rで決勝戦が行われた。トーナメント3回戦で全て3着以内に入った6人による争い。前日の“あみだマシン”による枠番抽選で1号艇を引き当てた寺田祥(42=山口)がインを押し切り2代目チャンプに輝いた。なお、2着は吉川元浩、3着は田村隆信だった。

 まぶしいほどのカクテル光線を背に、一回り大きくなった寺田が悠々と航跡を描く。「スタンドからの声援も聞こえたし、今までで一番うれしいかも」と、勝利に酔いしれた。

 絶対的有利な1号艇を“くじ”により手に入れ「もうかった感じ。でも1号艇なのでしっかり行かないと」。一瞬、緩む気持ちにカツを入れ、つかんだ勝利。舳(へ)先が入りかけた吉川をバックで懸命に引き離したレース内容が気合を物語っていた。

 トーナメント1回戦。逃げ切ったものの完調には遠い感触だったが、そこから調整力を駆使し、上昇。準々決勝ではバックで4艇ラップの激しい3着競りを制し、決勝戦へ滑り込んだ。この大会の“ラスボス”あみだマシンで1号艇を獲得。ツキも味方し、気がつけば勝利への条件を完璧にそろえていた。

 強力なエンジンの後押しもあり準パーフェクトVを決めた17年のメモリアル。デビュー20年目でSGウイナーの仲間入りを果たした思い出の地で、またしても寺田の底力が発揮された。

 今年8月の下関メモリアルではSG初制覇と同じ準パーフェクトで2度目のSG制覇。リズムをつかめば一気に突き進むタイプだ。「この流れを大事にして結果を出したい」。17年以来3度目のグランプリを前に、これ以上ない弾みをつけた。今年の寺田はひと味違う。チャンピオンベルトを巻いた男の次なるターゲットは黄金のヘルメット。グランプリ2ndから出場する平和島での頂上決戦が楽しみだ。

 ◆寺田 祥(てらだ・しょう)1978年(昭53)9月20日生まれ、山口県岩国市出身の42歳。山口支部の81期生として97年11月の徳山でデビュー。初優勝は99年7月の桐生。SG2回、G1・7回を含む通算54V。主な同期は池田浩二、佐々木康幸、飯山泰。1メートル67、52キロ。血液型0。

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2020年12月7日のニュース