【チャンピオンズC】(7)カフェファラオ、3歳馬3連覇へ王の風格 堀師「自分のリズム守って」

[ 2020年12月4日 05:30 ]

併せで追い切るカフェファラオ(右)(撮影・西川祐介)
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 冬のダート王決定戦「第21回チャンピオンズC」の木曜追いが3日、東西トレセンで行われた。美浦では古馬との初対戦となった前走・シリウスSを勝ったカフェファラオが、併せ馬で迫力満点の動きを披露。今秋絶好調のルメールが騎乗する3歳馬が、1番人気の連勝を止める!?馬券は5日から発売される。

 ストップ・ザ1番人気の役割は3歳馬カフェファラオが担う。今秋のG1は1番人気が7連勝中。チャンピオンズCも、国内無敗のクリソベリルの1番人気が濃厚。「死角なし」との前評判が下されている。ただこのレースは2年連続3歳馬が勝利中。ファラオは初めて古馬に挑戦した前走シリウスSで、単勝1・7倍の1番人気に応えて快勝。打倒クリソベリルの最右翼に躍り出た。

 チャンピオンズCに出走する僚馬サトノティターンが水曜追いしたのに対し、カフェファラオは木曜追いを選択。堀師は「調教はそれぞれの馬に合わせてしている」と話した。Bコースを1周してウオーミングアップした後、Wコースへ。ファラオが先行し、2馬身後方をカフェカエサル(2歳1勝クラス)が追走する形。ゴール前は内に潜り込んだカエサルが抜け出したため半馬身ほど遅れたが、迫力満点の動きには余力が十分に感じられた。堀師も「自分のリズムを守って、予定通りの調教ができた」と満足顔だった。

 5戦4勝。唯一の敗戦となったジャパンダートダービー(7着)について「いま思い返せば、一番の敗因は状態にあった。考慮しなくていい」と振り返った。「長所はたくさんあるが、最大なのは前向きな気性。勝ちたいという気持ちにつながっている。ただ、まだ経験が少ない。経験のあるG1馬がいて相手は強い。全てがうまくいって初めて戦える」。慎重な言葉ながらも、“戦える”という意気込みが伝わってきた。

 “全て”の部分を託すのが、今秋絶好調のルメール。ここを勝てば、自身が持つJRA・G1実施機会連勝記録(4)と同年間最多勝記録(8)を塗り替える。ルメールはクリソベリルを「メチャクチャ強い。モンスター」と評価するが、ルメール自身も今秋は無双状態。枠順も4枠7番と絶好の位置。師は「決められた枠順で頑張るだけ」といつものコメントだが、外めのライバルより優位なのは間違いない。3歳馬+ルメールが、1番人気のG1連勝記録を止める。 

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2020年12月4日のニュース