【大村・ボートレースダービー】峰 初ダービー王へ“レジェン道”継承 強竜モードで独壇場だ!

[ 2020年10月20日 05:30 ]

絶好調男の峰が初日ドリームから全開モードだ
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 ボートレース大村「第67回ボートレースダービー」が、20日に開幕。注目の初日ドリーム戦絶好枠には、今をときめく峰竜太(35=佐賀)が座る。前走まるがめ周年記念を制して年間優勝回数は13。年間賞金獲得ランクもトップの上、今期勝率も9点にほど近いという猛者ぶり。この勢いなら大得意の準地元・大村で初のダービー王に輝いて、生ける伝説の始まりとするか。峰だけでなく佐賀、長崎の西九州勢も大村は大好物。特に原田、赤坂、桑原の長崎トリオには33年ぶりとなる長崎支部SG制覇の期待がかかる。

 “レジェンド”今村豊氏が先日、現役を引退した。ボートレース史で一つの区切り。さあ、これから伝説をつくっていくのは誰?それは峰竜太を置いて他にない。自慢の調整力で一瞬で戦える足へと仕上げ、異次元のハンドルワークで他を一蹴する。水面を離れても大活躍中。YouTubeでは峰竜太ボートレースchという登録名で動画を上げ、ボートレースに関することからゲーム動画まであって非常に面白い。登録者数は4万人を突破。すべてが充実している。

 今年は後に伝説となるであろう記録ラッシュだ。勝率8・91で6年連続勝率No・1をほぼ確実にしている。優勝回数もケタ違い。1月1日、からつで優勝すると、6月までに9Vを重ねた。7月にG2「ボートレース甲子園」をセンター捲り差しで10V。続く鳴門SG「オーシャンカップ」は4コースから差し抜けてSG3冠目を手に入れた。

 「1号艇以外でSGを勝ったことなかったので最高です! 1枠じゃなくても勝てたことで、自分の中で優勝戦のイメージが変わった。これからもっとSGを勝てると思います」

 その言葉通り、峰は記録を伸ばし続ける。前走地まるがめG1「京極賞」では今年13Vにたどり着いた。予選首位の原田幸哉が準優で敗れ、予選2位の峰に優勝戦1号艇が転がり込んだ。このチャンスを逃さないのが本当に強い男。インからコンマ01のドッキリスタートで逃走に成功した。

 「誰にも負けない勢いがあると思うので、走るレースはすべて優勝する気持ちで行きたい」

 最高のリズムでボートレース発祥の地にやってきた。準地元の大村はドル箱水面。今年3回目のSGドリーム1号艇で初戦を迎える。手にした13号機は、前節の丸岡正典が優勝した優秀機。前検日から軽快な動きを見せた。これなら期待しかない。野中和夫氏の年間最多優勝16回まで、あと三つを残す。伝説を継承する男が記録更新へ、そしてSG4勝目へ向けて出発。“強竜モード”は限りなく続く。

 ▼ボートレースダービー 今年が67回目で、もっとも歴史が古いSG。以前は正式名称が全日本選手権で、通称がダービーだった。2014年から現在の名称に。勝率上位の選手が出場できるため、他のどのSGよりも実力が反映されている。歴代最多タイの3Vを挙げ、先日引退した今村豊氏をして「ダービーに出ることが毎年の目標」と言わしめた権威のある大会。

 《大村ボート水面特徴》とにかくインが強い。昨年のイン1着率は67・8%と全国No・1に輝いた。逆に6コース1着率は1%で全国ワースト。イン断然有利で、6コースはかなり厳しい。さて、今年のイン1着率は65・7%。主力に1号艇が多く回ってくるのはもちろん、コース幅が広く、1マークの振りも比較的小さいことも要因だ。また、ホームに対して左横風が多く、1Mを回った後は「舟が返ってくる」の声も多く聞く。舟券はイン主体に組み立てるのがセオリーだ。

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2020年10月20日のニュース