ボートレース界“レジェンド”今村豊、現役引退を発表 会見で涙「本当にいいボートレース人生だった」

[ 2020年10月8日 14:59 ]

涙をこらえながら会見する今村豊(撮影・篠原岳夫)
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 ボートレーサーの今村豊(59=山口)が8日、東京・港区六本木の「SIX WAKE 六本木」で記者会見を開き、現役引退を発表した。

 引退を決意したきっかけは最低体重制限の変更。「(男子選手の最低体重が)51キロになったときから体調管理に苦労してきた。この11月から最低体重が52キロに変更されることに限界を感じ、今期限りかなというふうに考えた」と明かした。

 39年間の選手生活を「怪我なくやってこれて、本当にいいボートレース人生だった」と振り返り、「引退して肩の荷が下りて、ほっとしている自分がいる。これからはゆっくり、のんびり生きていきたい」と話した。

 今村は81年5月に山口支部所属の48期生として徳山でデビュー。初戦でいきなり勝利を挙げた。82年4月の蒲郡で初優勝を飾ると、同年7月のまるがめ30周年記念でG1初制覇も達成。84年5月の浜名湖オールスターでは、当時の最年少記録となる22歳10カ月12日でSG初優勝を成し遂げた。その後も優勝を積み重ね、歴代3位の通算142Vをマーク。うちG1は48V、SGは7V。生涯獲得賞金は歴代2位の29億4144万6172円。90、92、04年に最優秀選手を受賞した。ラストランは9月28日の徳山G1ダイヤモンドC最終日5R。1Mで行き場をふさがれて5着に敗れた。

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2020年10月8日のニュース