【新潟2歳S】ブルーバード名車の輝き!小さくても馬力十分でWコース軽快

[ 2020年8月27日 05:30 ]

追い切りを行うブルーバード(撮影・西川祐介)
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 「第40回新潟2歳S」(30日、新潟)ではデビュー2連勝中のブルーバードが往年の名車を思い起こさせる走りだ。

 昭和生まれの名車が令和によみがえった。日産が世界に誇った小型乗用車「ブルーバード」を思い起こさせる走行性能。410キロ前後の小さな馬体がWコースを弾む。軽快な操舵(そうだ)性と柔らかい乗り心地、小型軽量化されたエンジン…。モデルチェンジを重ねながら昭和50年代にライバル車トヨタ・コロナとの「BC戦争」に勝って27カ月連続新車登録台数1位に輝いた6代目ブルーバード(910型)の宣伝文句通りの走り。軽快に柔らかくストライドを伸ばした。

 「日本の代表的なセダンといっても、今の若い人たちは知らないかも」と口火を切った中舘師。「小さいけど性能は抜群。肩ムチだけで11秒台を出してくる馬ですからね。今夏3度目の競馬なので強い調教は課していませんが、疲れも取れていい雰囲気になってきました」

 新馬、ダリア賞とも後方から一瞬にして突き抜けた。「自分で調教に乗っていても切れるなと思っていた。普段はキャンキャンしているのにレースに行くと拍子抜けするほどおとなしい。前走なんて重馬場に脚を取られながら踏ん張った。根性もあります」と続けた。ブルーバードの代名詞SSS(スーパースポーツセダン)と呼ばれたスポーツ性に、タクシー車両にも用いられた悪路にブレないタフな足回り。まさに晴雨兼用の競走馬だ。「ブルーバード、おまえの時代だ!」。歌手・沢田研二をCMキャラクターに起用した昭和54年のキャッチコピーが令和によみがえった。

 ▽ブルーバード 日産自動車が59年から01年まで生産&販売していた、国産車を代表する大衆ミドルセダン。メーテルリンクの童話「青い鳥」にちなんで命名された。空前のヒットとなった6代目(910型)など10代目までモデルチェンジを重ねた。「シルフィ」が後継車。

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2020年8月27日のニュース