【クイーンS】コントラチェック、ルメールで変化!馬なりで半馬身先着「心身とも充実」

[ 2020年7月30日 05:30 ]

ルメールを背に追い切ったコントラチェック(撮影・千葉茂)
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 コントラチェックはルメールを背に迫力満点の走りを見せた。

 エゾマツ、シナノキなどの原生林に覆われた藻岩山は気温や湿度に合わせて景色を日々変化させるという。4コーナーの向こうにそびえるその札幌随一の名山を背に黒鹿毛が躍る。後方から内を突く1週前の併せ馬とは一転、コントラチェックは外へ進路を向けた。洋芝の感触を楽しむように大きなストライドを伸ばしていく。オーロラフラッシュ(3歳2勝クラス)の3馬身後方から馬なりのまま半馬身かわしてのゴール。手綱を取ったルメールは馬上で満面の笑みを浮かべながら引き揚げてきた。

 「トップコンディションに戻ってきた。牝馬だから気分も体調も日々変わるけど、ここに来て心身共に充実しています」。ルメールの言葉を藤沢和師が引き継ぐ。「先週よりも良かったな。中山の道悪(不良馬場の中山牝馬S16着)を走ったダメージがすっかり取れたし、(札幌の)過ごしやすい気候の中でゆったりできたからね」と語ると、黒光りする馬体に頼もしげな視線を向けた。

 原生林が濃厚に生い茂る夏色の藻岩山山頂のように体調も頂点へ。インから一転、外を回したこの日の併せ馬には藤沢和流の奥義も垣間見える。「内を突くのと外を回すのとでは景色が違う。景色が変わると戸惑う馬もいるからワンパターンの併せ馬では駄目だ。いろいろなシチュエーションで調教しておかなければならない」(藤沢和雄語録)。コントラチェックのようにスピードと体力のある馬はゴール前でも周囲を見渡す余裕がある。違う景色を見せておくことがより重要になるのだ。

 「彼女はスピードの持続力がストロングポイントです」と続けたルメール。「札幌コースは重賞2勝を挙げた中山に似ているし、1800メートル戦はスタート後すぐコーナーに入るので息を入れやすい。競馬では前に行くと思うけど、今のリラックスした状態なら逃げなくても大丈夫」。Vロードをスムーズに加速させるのは4コーナーの向こうで景色を変える藻岩山のような変化に富んだ調教だ。

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