【マーメイドS】団野×ルージュ軽快!重賞初Vへしまい切れっ切れ

[ 2020年6月11日 05:30 ]

Cウッドで併せ馬で追い切るサマーセント(左)、リュヌルージュ
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 阪神日曜の牝馬G3「第25回マーメイドS」ではデビュー2年目の団野大成(19)がリュヌルージュで同じくJRA重賞初Vを狙う。

 抜群の伸びで、動きが際立った。リュヌルージュは助手が騎乗して、同じくマーメイドSに出走するサマーセントとCWコースで併せ馬。先行する形から手応え抜群で直線に入ると一気にギアチェンジ。抜群の切れ味で後ろから詰め寄った併走馬に最後まで抜かせず、6F85秒9~1F11秒8で首差先着した。全体は目立った数字ではないものの、「先週しっかりやっているので、今週はしまいだけ」と斉藤崇師。これ以上の負荷は必要ない。指揮官は仕上がりに自信を持つ。

 「ラストの反応は良かったし、好調を維持できています。(3走前までの)長期休養から硬さが取れて、しっかりしてきましたね。前走の福島牝馬S(8着)はスタートの立ち遅れが響きました」

 天気が味方する。日曜の阪神は雨予報。週中からずっと悪天候が続く。振り返れば2走前の中山牝馬Sは猛吹雪での競馬。グチャグチャに荒れた不良馬場だった。最軽量50キロの恩恵はあったにせよ、先行勢が総崩れの中で唯一しぶとく粘り込んで2着。牝馬同士の根性比べなら右に出る馬はいない。「雨は大丈夫だし、ドボドボの馬場でも問題ない」。トレーナーは道悪を歓迎した。

 鞍上の団野にとっても中山牝馬Sは重賞初騎乗の記念すべきレース。この時がリュヌルージュとの初コンビだったが、師匠・斉藤崇師の抜てきに応えた。14番人気で2着なら上出来の走り。しかし、向上心あふれる若手は勝利にこだわった。「少し早めに仕掛けてしまいました…。あそこまで行けば勝ちたかったです」と悔しさをにじませ振り返る。1着しかいらない!2年目にしてメキメキと頭角を現してきたホープは今年すでに30勝。4度目の重賞チャレンジでタイトル獲得なるか。人馬一体となり、重賞初制覇を狙う。

 ◆団野 大成(だんの・たいせい)2000年(平12)6月22日生まれ、滋賀県出身の19歳。19年3月に栗東・斉藤崇厩舎所属でデビュー。同年3月17日の阪神12RタガノジーニアスでJRA初勝利。JRA通算814戦56勝。1メートル61、47キロ。血液型A。

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