【皐月賞】雨予報に喜ぶラインベック陣営「スタミナがあり、しぶとい」

[ 2020年4月17日 05:30 ]

厩舎周りで運動するラインベック
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=16日】10年前の田村は高校3年生。桜花賞が行われた土日は香川県に1泊2日の一人旅をしていた。どこを観光するわけでもなく、フラフラと街を探索するだけ。本当に何も知らない高校生で、大阪にもたくさんある丸亀製麺のうどんを食べて、うまい!と観光気分を味わっていたのが懐かしい。当時から競馬に興味を持っていた僕はウインズ高松で桜花賞を観戦(もちろん馬券は買ってません!!)。そのレースを制したのが、後の3冠牝馬アパパネ。当時の僕からすれば彼女は神のような存在だった。11年ヴィクトリアマイルのブエナビスタと演じた激闘は今でも鮮明に覚えている。そのアパパネの子供がクラシックを走るのだから、時がたつのは本当に早い。

 名牝の血を受け継ぐラインベックは血統もさることながら東京スポーツ杯2歳S3着、G1ホープフルS4着など、実績も素晴らしい。母3頭目の産駒で、ついに誕生したクラシック出走馬だ。安田助手がラインベックの長所を語る。

 「スタミナがあり、しぶとい。長く脚を使えて、立ち回りも上手なので、中山2000メートルは合います」

 舞台はピッタリだ。中山は金曜の夜から土曜まで雨予報。これもいい。新馬戦をやや重、2戦目の中京2歳Sを重馬場で勝利したラインベックにとっては大きなプラス材料になる。「切れ味を武器にしている馬が多いので、道悪で他馬が苦しむようならチャンスはあります」と笑みを浮かべた。鞍上の岩田康は皐月賞2勝。09年は友道厩舎のアンライバルドを勝利に導いた。一発あるかもしれない。田村は“要チェック”とノートに書いておいた。

続きを表示

2020年4月17日のニュース