【桜花賞】サンクテュエール90点 絶妙なバランス「文」

[ 2020年4月7日 05:30 ]

絶妙なバランスをしているサンクテュエール
Photo By 代表撮影

 バランスの良さならサンクテュエールが一番でしょう。首差しから肩、トモまで絶妙に調和が取れている。飛節などの骨格も適度な筋肉量にふさわしい大きさと角度。全ての部位が見事にまとまっているため、ここが凄いという目立ったところもない。日本産馬として史上初の北米ダートG1制覇(芝G1も優勝)を飾ったヨシダの半妹。血統は派手ですが、馬体はまとまり過ぎて控えめな印象さえ与えます。

 「花燃ゆ」のヒロインは吉田松陰の妹・文(ふみ)。松下村塾(幕末に松陰が指導した長州=現・山口県萩市=の私塾)を陰から支え、明治維新後は日本の近代化に尽くした女性です。強い意志と明晰(めいせき)な頭脳を持ちながら、目立たず控えめな性格だったそうです。文と同じ名前の兄を持つサンクテュエールも聡明(そうめい)な表情をしている。キ甲は未発達。もう少し顎っぱりも欲しいが、牝馬なら許容範囲です。毛ヅヤは良好。手入れも蹄まで行き届いている。蹄油を塗られて光っています。

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2020年4月7日のニュース