【若竹賞】マリリン牡馬撃破だ!松岡と歩むブライトの道

[ 2020年1月22日 05:30 ]

デビュー戦を完勝したウインマリリン(撮影・郡司 修)
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 ターフ界のマリリン・モンロー登場!!ウイン軍団の大物3歳牝馬ウインマリリン(手塚、父スクリーンヒーロー)がG1馬を輩出する若竹賞(1勝クラス、26日、中山)に出走する。新馬戦を圧勝したクラシック候補生が目指すのは、JRA賞・最優秀4歳以上牡馬に輝いたウインブライトも勝ち上がったスターホースへの登竜門。ブライトの主戦も務める松岡正海(35)との新コンビで銀幕(スクリーン)のヒロインになるか。

 毛をもって馬を相すという。馬の価値は外見だけでは分からないとの意味だが、時には毛並みを見るだけでその値打ちが分かることもある。全身を奇麗に刈りそろえた栗毛馬がダートコースで軽やかにストライドを伸ばしていく。冬毛をカットし、モデル時代のマリリン・モンローのブルネット・ヘア(栗色の髪)のような美しい輝きを放ちながら…。マリリン・モンローは女優に転身するとブロンド(金髪)に染めたが、馬のマリリンにはクリッピングと呼ばれる毛刈りが施されていた。

 「毛が長いと、冬場は体が冷えてしまうかもしれないので厩舎で刈りました」。大村助手は日本にはなじみの薄いクリッピングについて説明する。毛が長いと、調教で汗をかいたり、馬体を洗浄した後の乾きが遅くなる。風邪や腹痛予防のためにバリカンで長い毛を刈っておく欧州流の管理法だ。

 「外見がいいだけじゃない。中身も凄いですよ」と絶賛するのが初コンビを組む松岡。自ら手綱を取った16日の1週前追い切りでは2勝クラスの古馬(ライバーバード)の5馬身後方から造作なく併入した。「昨夏、函館競馬場で調教に乗った時もいい馬だなと思ったけど、一層たくましくなっている。1勝馬でもオープン馬の乗り味ですよ」。半兄ウインマーレライでラジオNIKKEI賞を制した鞍上は「マーレライはパワータイプだったけど、こちらはフットワークが軽くて切れる。将来は重賞を勝てる器です」と続けた。

 後続を3馬身半ちぎったデビュー戦と同じ舞台の若竹賞はG1への登竜門で知られる。松岡の最良のパートナー、JRA賞・最優秀4歳以上牡馬に選出されたウインブライトも勝ち上がった特別戦だ。「そういう期待を懸けたい牝馬ですよ。ハミに頼るようにして走る面があるが、体を起こしてバランス良く走ればもっとタメが利くし、しまいを生かせる」

 13年桜花賞馬アユサンを送り出した手塚厩舎は今年もクラシック候補がそろっている。昨年の阪神JF2着マルターズディオサ、クリッピングを施されてホープフルS(3着)に挑んだワーケア。そして、美しいブルネット・ヘアの輝きを放つマリリン。登竜門をくぐった先にはターフの大女優への道が続いている。

 ▽若竹賞 毎年1月に行われる3歳馬(1勝クラス)の登竜門。グレード制導入前はさまざまな条件で施行されていたが、84年から中山芝2000メートルに変更(85~88年は京都でも同名競走が行われた)。98年は芝2200メートルで行われたが、99年から芝1600メートル、06年からは現行の芝1800メートルとなった。グレード制導入後だけでも85年クシロキング、04年ダンスインザムード、07年ショウワモダン、10年サンテミリオン、17年ウインブライトと5頭の勝ち馬がのちにG1を勝利している。若竹(わかたけ)は、その年に生え出た竹のこと。今年竹、新竹とも言う。

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