骨折で幕開け…若手NO・1岩本踏ん張り時

[ 2020年1月10日 05:30 ]

YJS2019総合優勝の岩手・岩本怜(右)と、JRAの菅原明良(左)。 
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 【地方からの風】2019ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)で優勝した岩本怜(18=岩手)。色白で東北出身かと思いきや、千葉県船橋市出身。YJS中山でのJRA初騎乗Vは、両親らの前でのうれしい凱旋勝利となった。

 若手No・1の座についた岩本にとって19年は大きく飛躍した一年だった。18年4月デビュー。初勝利まで48戦と時間がかかったが、1年目48勝。19年は87勝と大きく勝ち星を伸ばした。同年6月に重賞初制覇。8月に見習騎手卒業となる101勝を達成。最低人気で節目の100勝を挙げるド派手なおまけ付きにも、岩本は「自厩舎の勝ち星が伸びて、自分も多く乗せていただいたので。まだまだ道中の息の入れ方など先輩と比べるとほど遠い」と若手らしい謙虚さを見せた。

 デビュー3年目の20年は「馬とコンタクトを取るためランニングなど体力トレーニングを強化。2年目以上に勝ち、信頼される騎手になりたい。踏ん張らなきゃいけない年」と意気込む。5日のレースで骨折し、佐賀遠征と高知・全日本新人王争覇を辞退する波乱の幕開けになった。だが、まさにここが踏ん張りどき。「今度はワールドオールスタージョッキーズで!」。同じ船橋出身の菅原明良(JRA)とYJS後に冗談めかして交わした言葉を実現するためにもだ。

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2020年1月10日のニュース