藤沢和師とレイデオロの物語は終わらない

[ 2019年12月27日 05:30 ]

レイデオロ
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 【競馬人生劇場・平松さとし】リスグラシューが有終の美を飾った先週の有馬記念。圧倒的1番人気に支持されながらも9着に沈んでしまったアーモンドアイも注目されたが、そんな中、リスグラシュー以外にも実に5頭の馬がラストランを終える形になった。

 一昨年の日本ダービーの覇者、レイデオロもその一頭。管理していたのはご存じ、藤沢和雄調教師。リーディング1位の座に何度も輝き、多くのG1を勝利してきた伯楽だが不思議とダービーには縁がなかった。開業30年目にして初めて3歳の頂点に立ったのがレイデオロだった。

 同馬は昨年、天皇賞・秋(G1)を優勝。藤沢和師は「ダービーだけで燃え尽きないで良かった」と語っていた。ラストランこそ残念ながら7着に敗れてしまったが、ここで思い出されたのがタイキシャトルでありシンボリクリスエスだ。2頭は共に藤沢和師が管理した歴史的な名馬。しかし引退レースでは明暗が分かれた。98年にフランスでもG1を勝ち、年度代表馬となるタイキシャトルだがラストランのスプリンターズS(G1)ではまさかの3着。名調教師をして「無事に種牡馬入りさせなくてはいけないし仕上げが難しかった」と言わしめた。

 一方、02年のダービーは2着だったものの、その秋に本格化したシンボリクリスエスは翌03年、現役最後の一戦となった有馬記念で2着に9馬身もの差をつけて連覇を達成。「どこまで成長するのか、引退させるのがもったいないね」と伯楽。

 ラストランこそ対照的になった両馬だが、無事に種牡馬入りできた点は同じ。そして、共にG1馬の父となった点も同じだ。25日の朝に美浦を旅立ち、北海道へ向かったレイデオロ。ダービー馬から新たなるG1ホースが生まれることを期待したい。(フリーライター)

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