【ホープフルS】コントレイル“離陸”準備完了!坂路滑走52秒1「弾むような動き」

[ 2019年12月26日 05:30 ]

<ホープフルS>坂路を駆け上がるコントレイル(撮影・亀井 直樹)
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 GP制覇、矢作厩舎の勢いに乗れ!!今年の中央競馬を締めくくる2歳G1「第36回ホープフルS」(28日、中山)の最終追いが25日に行われ、前走・東京スポーツ杯2歳Sをレコードで制したコントレイルが栗東坂路で絶好の動きを披露。有馬記念で有終Vを飾った厩舎の偉大な先輩リスグラシューに続けとばかりに躍動した。無傷3連勝で2歳王者の座に一直線だ。枠順は26日に確定する。 ホープフルS

 中山の空に“追い風”は吹くのか。リスグラシューが有馬記念でラストランを飾った矢作厩舎には最大級の勢いがある。2週連続G1Vを懸け、コントレイルは開門直後の坂路に登場。馬なり単走、ゆったりとしたフォームで駆け上がった。

 4F52秒1~1F12秒3。見た目以上に時計が速かった印象だ。矢作師は「弾むような動きでしたね。息を整える程度でやりました。時計としても予定通りです」と納得の表情を浮かべた。

 デビュー前から、進撃の予感があった。担当の金羅助手は「僕が乗っていきなり坂路を(4F)53秒くらいで上がってきた。“これは走るな”と思いましたよ」。矢作厩舎ゆかりの血統で、1つ上の半姉アナスタシオ(父ダイワメジャー)、2歳上の半兄にはバーンフライ(父ゴールドアリュール)がいる。兄姉の全4勝はダートだが、父がディープインパクトに替わり、その良さを存分に伝えている。

 「きょうだいは硬さがあったけど、この馬は柔らかくて軽い。体を使って全身で走りますね。軽い走りで切れ味もあって、上手に走ってくれます」

 新馬戦、東スポ杯2歳Sと連勝。前走は直線で追いだされると一気に後続を突き放した。従来のJRA2歳レコードを1秒1更新。古馬G2毎日王冠のダノンキングリーにも0秒1差に迫る、値打ちものの時計だった。堂々の主役。それでも矢作師はかぶりを振る。

 「まだ馬は子供だし、課題はいっぱいありますからね。1F延長は克服してくれると思うけど、時計のかかる中山の馬場がどうか。そのあたりをクリアして、来年につなげてほしい」

 今年の2歳G1は阪神JFのレシステンシア、朝日杯FSのサリオスと前走重賞Vの馬がデビュー3連勝を飾った。今回は4頭の2戦2勝馬が名を連ねているが、重賞を制しているのはコントレイルだけ。中山コースや馬場への不安?つわものはいばらの道を乗り越えてこそ。馬名は「飛行機雲」の意。無傷3連勝で勇躍、来春のクラシックへと飛び立つ。

 ≪福永 2歳G1完全制覇へ≫コントレイルに騎乗する福永は2歳G1と相性が良く、阪神JF、朝日杯FSとも3勝をマーク。ホープフルS初勝利ならJRA2歳G1完全制覇となる。

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