【有馬記念】レイデオロ“藤沢和流”3頭併せで11秒6!鞍上は皇成に決定

[ 2019年12月20日 05:30 ]

<有馬記念>3頭併せで追い切る三浦皇成騎乗のレイデオロ(右)(撮影・西川祐介)
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 王者は何度でも輝く。豪華メンバーがそろった「第64回有馬記念」(22日、中山)でラストランを迎える第84代ダービー馬レイデオロ(牡5=藤沢和)は三浦皇成(30)との新コンビでレースに臨むことが決定した。三浦は85度目のG1挑戦で悲願の初制覇が懸かる。令和元年の有馬記念で平成元年生まれの30歳が栄光をつかむか。 有馬記念

 出走16頭で唯一の木曜追い。Wコースに現れた「鞍上未定」レイデオロの背中には三浦がいた。“藤沢和流”僚馬との3頭併せは人馬のコンタクトを重視した内容に終始した。向正面、3角、4角に入っても動きはゆったり。直線でようやく加速。5馬身先行していたゴーフォザサミット(4歳オープン)、ヴァンランディ(3歳2勝クラス)と併入した。タイムは5F71秒7と遅い。だが、ラスト1Fは馬なりのまま11秒6を叩き出した。

 追い切り後、藤沢和師が正式に鞍上・三浦でのグランプリ参戦を表明した。三浦は「有馬記念でダービー馬に騎乗できて率直にうれしい。大切な手綱を任せていただいた以上は結果で応えたい」。30回目のバースデー(19日)に舞い込んだビッグオファーに気持ちを高ぶらせた。

 ジャパンCで騎乗し、今回もコンビを組む予定だったビュイックが騎乗停止。関東リーディング2位につける男に白羽の矢が立った。「今年は初めて年間100勝できたが、G1は勝てていない。まだまだ自分に対して物足りない気持ちがある」と三浦。デビュー以来、JRA・G1に84度挑戦してきたが、14年NHKマイルC(タガノブルグ)、同年安田記念(グランプリボス)の2度の2着が最高。有馬は5度目の挑戦だ。

 ライバルとして戦ってきた第84代ダービー馬をどう見ていたか。「レイデオロは勝つ時は凄く強い。ただ、負ける時は“何で?”という着順にもなる。難しい馬なんだろうと思っていた。今日、その気性の難しさをじかに感じられたことが収穫」。抱いていたイメージと手綱から伝わってきた感覚が一致した。「レース当日まで下準備がかなり必要だと分かった。勝負どころで気持ち良く、一生懸命走ってもらうためにはどうすべきかしっかり考えたい。中山2500メートルはトリッキーで騎手の判断が鍵になる。強い馬がすんなり勝つコースではない」

 前走1番人気でまさかの惨敗を喫した“黄金の王”。有終ランで輝きを取り戻せるか。全ては平成元年生まれの30歳に託された。

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